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  3. 世界4位の自動車メーカー『ステランティス』の14ブランドとおすすめ4車種
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ステランティスの14メーカーの車イメージ

日産とホンダが手を取り合うニュースを見ると気になるのが、2社(と三菱)が統合すれば販売台数で世界3位なるぞ!というもの。

へー、世界3位になるのか。じゃあ1位はどこ?と調べてみるとトヨタ、2位にフォルクスワーゲングループ、3位にゼネラルモーターズ、4位にステランティスと続きます。
1位のトヨタの強さはさておき、4位の『ステランティス』という会社がピンと来ない人も多いのではないのでしょうか?
それもそのはず、『ステランティス』は2021年に設立されたばかりの新米メーカー。

今回の記事では、そんなステランティスについての詳しい解説と、ステランティスのオススメ車種を紹介します。

ステランティスは14のブランドで構成されたメーカー

ステランティスは、イタリアの自動車メーカーFCA(フィアット・クライスラー・オートモビルズ)と、フランスの自動車グループPSA(プジョーシトロエン)が合併して2021年に設立された自動車メーカーです。

社名に各メーカーのエッセンスが含まれないため、「覚えにくい」もしくは「ピンとこない」人も多いのではないでしょうか。

ステランティスの意味は、イタリアメーカーとフランスメーカーを明確に表すラテン語の「stello(ステロ)」が由来です。「星たちとともに輝く」といった意味があり、新たなモビリティの時代のリーダーとなる意志を表明するとともに、2社の価値観とブランド価値を保つ意志表示でもあるのです。

ステランティスの14ブランド

現在構成されるブランドは下記のとおりです。(カッコ内は各メーカーの本社所在地)

  • アバルト(イタリア)
  • アルファロメオ(イタリア)
  • フィアット/フィアット・プロフェッショナル(イタリア)
  • ランチア(イタリア)
  • マセラッティ(イタリア)
  • シトロエン(フランス)
  • プジョー(フランス)
  • DSオートモビル(フランス)
  • オペル(ドイツ)
  • ボクスホール(イギリス)
  • クライスラー(アメリカ)
  • ダッジ(アメリカ)
  • ジープ(アメリカ)
  • ラム・トラックス(アメリカ)

また、ステランティス ジャパンが取り扱うブランドは

  • アバルト
  • アルファロメオ
  • フィアット/フィアット プロフェッショナル
  • シトロエン
  • プジョー
  • DSオートモービル
  • ジープ

の7ブランドです。

フィアット プロフェッショナルは、フィアットのBtoBの商用車ブランドとして、2022年12月より国内での販売が開始されました。主に専門性の高いディーラーのもとで販売されています。
なかでも『フィアット デュカト』は、アウトドアやキャンピングカー好きの間ではお馴染みではないでしょうか。

ステランティス設立の背景

ステランティス設立のイメージ画像

なぜイタリアのメーカーFCAとフランスのグループPSAは合併に至ったのかでしょうか。

合併の背景と目的

2019年の統合協議時に発表された際は、前述の通り年間販売台数において世界第4位の自動車メーカーとなることや、FCAが強い北米やラテンアメリカ市場だけでなく、グループPSAの強みでもある欧州市場において、高い利潤幅の獲得も見込んでいました。

また、2つのメーカーの統合により、ラグジュアリー、プレミアム、乗用車やファミリーカー、SUV、トラックや軽商用車市場など様々な分野に強いブランドが一体となることで、さらにブランド力が強化されることを示唆しました。

そのため完全な統合を目指す方向で、双方50:50の対等合併を果たしたのです。

SEOの辞任によってどう変わる?

統合後も順調に成長を続けているステランティスですが、2024年12月1日にかつて日産の副社長も勤めたカルロス・タバレスCEOの辞任を承認したことを発表しました。

新しいCEOの任命は2025年上半期を予定していますが、これが今後のステランティスにどのように影響をもたらすのか注目されています。

おすすめ車種6選

この章では、ステランティスのブランドから最新のおすすめ車種を6台紹介します。

ステランティスの各々のブランドはどれも希少性も高く、街中でも目立つこと間違いなし!
ちょっと人とは違ったおしゃれな外車に乗りたい人はぜひチェックしてみてください。

フィアット 新型ドブロ

フィアット ドブロ
フィアット ドブロ

2024年12月5日に発売が開始されたMPVタイプの『ドブロ』ですが、外車に詳しい人なら、形をみてピンと来るでしょう。

そうです、一時は中古車価格が新車価格を上回る勢いで人気だったプジョーのリフターとシトロエンのベルランゴとの兄弟車なのです。当時はグループPSA内でのOEM車でしたが、ステランティスとなったことでフィアットにもOEMが誕生しました。

ちなみに、ドブロという車種自体はステランティス以前から存在しますが、今回の3代目より共通プラットフォームとなったことで日本への上陸を果たしました。

3代の違いを顕著に表すのは、やはりエクステリアデザインです。
ドブロは従来の赤いフィアットのロゴではなく、新しいレタリングのロゴに変更されています。
左ヘッドライトの横には、1980〜90年代のフィアットロゴにインスピレーションを受けた4本線のマークも施されました。

新型デュプロは5人乗りの『デュプロ』および7人乗りの『デュプロ マキシ』を設定しており、ファミリーをはじめ、アクティブなライフスタイルの人々に支持されること間違いなしでしょう。

公式サイトhttps://www.fiat-auto.co.jp/doblo/

アルファロメオ トナーレ

アルファロメオ トナーレ
アルファロメオ トナーレ

2023年1月、アルファロメオ初のマイルドハイブリッドシステムを搭載したミドルサイズSUV『トナーレ』が発表されました。

トナーレは競争が激しいSUVセグメントのなかでも、イタリアンデザインと伝統のスポーツ性能と電動化を両立したパワーでトレーンが強みです。

新開発の1.5l直列4気筒直噴ターボに48Vモーターを内臓した7速DCTですが、走行は基本モーターで行い、モーターの負荷が高まるとエンジンが起動し加速をアシストしてくれます。
また減速時には回生充電も行われます。

エクステリアデザインはイタリア車然としていて、マトリクスLEDヘッドライトを採用するなど先進性を感じさせます。
往年の『ジュリアGT』を連想させるサイドのショルダーラインや、スポーツカー『SZ』などから着想を得てデザインされたデイタイムランニングライトなど、アルファロメオの伝統も決して忘れていません。

公式サイトhttps://www.alfaromeo-jp.com/models/tonale

アバルト 500e

アバルト 500e
アバルト 500e

500って書いて「チンクエチェント」って読める?でお馴染みの、フィアット500eとボディを共有しているアバルトの500e。2023年10月に発売されたアバルト初の電気自動車です。

アバルトの象徴とも言えるエキゾーストノート(排気音)は、独自のサウンドシステム「サウンドジェネレーター」により忠実に再現。これによりEVとは思えない走りを実現しています。

また、アバルトとしては初めて車体の随所にサソリのデザインを採用しました。
ホイール、フロントバンパー、ステアリングホイールはサソリの爪、リップスポイラーはサソリの足をイメージしています。

車体タイプはハッチバックとカブリオレの2タイプが設定されています。

公式サイトhttps://www.abarth.jp/500e/

ジープ アベンジャー

ジープ アベンジャー
ジープ アベンジャー

2024年9月、約2年ぶりにブランドラインアップに加わった、ジープ初の電気自動車「アベンジャー」。

「ジープのEVってなんだかなー」と思った方も多いかと思いますが、侮ってはいけません。
FF車ではありますが(欧州では2024年10月に4WDモデルも発売)、スノー、マッド、サンドなど含めた6つの走行モードから選択が可能となっています。

スペックは54kWhバッテリーを装備し、WLTCモードで航続距離は486km。また、10.25インチナビはApple CarPlayやAndroid Autoにも対応しているうえに、「ジープ・モバイル・アプリ」を使用すれば、車の位置を特定したりリモートでドアのロックやアンロック、バッテリー残量の確認などが行えます

外装のエクステリアは力強くマッシブな印象のまま、中身はモダンかつ最新機能を搭載している点が人気となっています。

公式サイトhttps://www.jeep-japan.com/avenger.html

【番外編】DSオートモビル全車両にChatGPT搭載!

DSオートモービルのChat GPT搭載イメージ

2024年3月より出荷予定のDSオートモビルの車両には、世界ではじめてChat GPTが標準搭載されます。

Chat GPTは今後発売されるDSオートモビルの全車種に搭載される予定で、音声認識機能と組み合わせて車内で生成AIが楽しめるそうです。

ステランティス最高ソフトウェア責任者のイヴ・ボンヌフォン氏は、「DSのモデルを皮切りに今後ほかのステランティスブランドも続く」とコメントしているので、ほかのブランド・車種にも搭載されるのが今からとても楽しみですね。

まとめ

この記事では、ステランティスの14のブランドについての解説と設立の背景、そして最新おすすめ車種を紹介しました。イタフラ車を多く抱えるステランティスならではの最新おすすめ車種を紹介しました。

100年に1度の変革期とも言われる自動車業界で今後生き残っていくためには、合併やEVなどへの方向性の転換、あるいは車種の切り捨てなど様々な決断に迫られるメーカーも多いことと思います。
ステランティスも内部での見解の齟齬からCEOが退任したりと、なかなか落ち着くことはなさそうです。
この度の日産(と三菱)とホンダの合併もどのようになるかはわかりませんが、ステランティスのように変革期を泳ぎ抜くメーカーとなればいいですね。

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