
輸入車に乗る楽しさのひとつが、自分好みにカスタムすること。
けれど、純正パーツから社外ブランドまで選択肢が多く、何から手をつけていいのか悩んでしまう人も多いはず。
この記事では、輸入車カスタムの基本から注目のブランドまでをわかりやすく紹介します。
ホイールやマフラー、内装まで、自分らしい一台をつくるヒントが満載です。
愛車との時間をもっと楽しくするための一歩として、ぜひ参考にしてください。
なぜ輸入車カスタムは奥が深いのか
輸入車をカスタムしようと思うと、その世界の奥深さに驚くことがあります。
日本車と比べて、欧州車やアメリカ車は個性的であったり洗練されたデザインや走行性能が特徴的。
そのため、ただ単にパーツを変えるのではなく、車のコンセプトやブランドの世界観を大切にしながらカスタムする必要があります。
また、輸入車はそれぞれの国で培われた独自の文化を持っています。
ドイツ車は精密で機能美、イタリア車は情熱的でデザイン重視、フランス車は遊び心や快適性を重視するといった傾向があります。
そうした背景を理解したうえで、自分の好みに合わせたカスタムをするのが、輸入車ならではの楽しみ方です。
輸入車カスタムの基本ポイント
輸入車のカスタムでは、純正品と社外品の使い分けや、そもそもメーカー自体がカスタムを手がけることも珍しくありません。
たとえばメルセデスなら”AMG“、BMWなら”M Performance“、アウディなら”Audi Sport“などメーカー直系のチューニングブランドが存在し、高品質かつ車検対応という安心感も魅力です。
一方で、アフターマーケットのパーツを使えば、より自由なスタイルや個性を追求することができます。

見た目を変える「ホイール&足回り」
カスタムの中でもまず手をつけやすいのがホイールやサスペンションです。見た目の印象を大きく左右するだけでなく、走りにも大きく影響します。
軽量な鍛造ホイールに変えることでバネ下重量が軽減され、ハンドリングが向上。サスペンションをローダウンすれば重心が下がり、見た目のスポーティさもアップします。
ホイールを選ぶときは、PCDやインセットなどのサイズだけでなく、ブランドのテイストにも注目。
OZ RacingやBBSなど、欧州車との相性が良いホイールメーカーを選ぶと統一感が出ます。
個性を出す「エアロパーツ」
エアロパーツは見た目だけでなく、実は空力性能にも関わる重要なパーツ。
リップスポイラーやディフューザー、サイドスカートなどを装着することで、車体の安定性や燃費にも影響します。
ただし、見た目のバランスも大事です。たとえばBMWにはAC Schnitzerや3D Designのようなスポーティなデザインが人気で、アウディにはABTのような純正ライクなデザインが好まれます。

サウンドで差をつけろ!「マフラー交換」
走行中の音にこだわりたい人にはマフラー交換がおすすめです。
REMUSやAkrapovičのような高品質なメーカーであれば、音質のチューニングだけでなく、パフォーマンスの向上も期待できます。
注意したいのは、音量が大きすぎると車検に通らない可能性があること。最近はeマーク付きの欧州認証済みマフラーも多く、そういったパーツを選べば合法かつ安心して楽しめます。

内装カスタムでさらに愛着アップ
見た目だけでなく、乗っている時間を快適にしたいなら内装のカスタムも重要。
ステアリングをアルカンターラ仕上げにしたり、シートをレザーやスポーツバケットに変えたり、アンビエントライトを追加するだけでも印象がガラッと変わります。
筆者もプジョー3008に乗っておりアイコックピットが自慢ですが、そのような特徴ある内装を持つ車種では、その個性を活かしたカスタムが映えるポイントです。
輸入車カスタムブランド
輸入車向けのカスタムパーツを手がけるブランドは数多く存在します。
ここでは日本国内で正規販売店や代理店があり、比較的手に入りやすいメーカーを中心に、特徴や得意分野、購入方法まで紹介します。
ABT Sportsline(ドイツ)

アウディとフォルクスワーゲンを専門とする老舗チューナー。
純正のデザインを踏襲したエアロやホイール、マフラーなどが人気のブランドです。
国内では正規代理店「bond shop」などで購入・取付が可能なのでチェックしてみてください。
AC Schnitzer(ドイツ)
BMW専用のチューナーで、足回りからエアロ、内装パーツまで展開しています。
車がさらにスポーティな印象となるとファンも多く、国内では「Studie」などで取扱いしています。
公式オンラインショップ | https://bmwwonderland.com/ |
Alpina(ドイツ)

BMWのもうひとつの純正とも言えるラグジュアリー志向のブランド。
パーツ単体での販売は少ないですが、中古での流通もあり、エンブレムやホイールの人気が高いことが特徴です。
BRABUS(ドイツ)
メルセデス・ベンツをベースにした派手めのチューニングで有名です。
外装・内装ともに高級感あふれる仕様が多く、正規輸入車専門店やセレクトショップでの購入が一般的となっています。
REMUS(オーストリア)
スポーティなサウンドが特徴のマフラーメーカーです。日本でも流通量が多く、BMWやVWなどに装着されることが多く、カーショップでの取り寄せや装着も対応可能です。
公式サイト(English) | https://remus.eu/ |
オンラインショップ(楽天) | https://search.rakuten.co.jp/search/mall/REMUS/![]() |
OZ Racing(イタリア)
F1でも採用されるホイールメーカー。デザイン性と軽量性のバランスが良く、輸入車の足元をスタイリッシュに演出します。タイヤ専門店やネット通販で購入可能です。

3D Design(日本)
輸入車カスタムだから、輸入カスタムパーツを。なんてルールはありません。3D Designは日本発のBMW専門チューナーです。精度の高いエアロパーツやペダルセットなど、国内車検対応にも強く、正規ディーラーとの相性も良いのが特徴です。
BBS Japan(日本)

世界的に有名なホイールブランドです。ドイツ車との相性が良く、特に鍛造モデルは耐久性・剛性・美しさを兼ね備えていて人気となっています。
全国のカー用品店やネットショップで流通しているので、手軽に買えるのも嬉しいポイントですね。
MOONEYES(日本)
アメリカンカスタムに強いですが、VWやミニなどのユーロカスタムにも対応できるのが嬉しいです。
キャルルックやクラシックスタイルにおすすめで、MOONEYESのカスタムを楽しむと海岸線を走り出したくなること間違いなしです。
横浜本店や公式オンラインショップでも購入可能です。
公式サイト | https://www.mooneyes.co.jp/ |
オンラインショップ(楽天) | https://www.rakuten.ne.jp/gold/mooneyes/![]() |
輸入車の人気モデル別カスタム実例
輸入車とひと口に言っても、モデルごとにカスタムの方向性や楽しみ方はさまざま! このセクションでは、参考にしたいカスタム例を紹介します。
BMW 3シリーズ
3D Designのリップスポイラーやリアディフューザーでスポーティにするのもヨシ。REMUSのマフラーで存在感のあるサウンドを演出し、ホイールはBBSの鍛造モデルで引き締めるスタイルがかっこよさの秘訣です。
プジョー3008
フランス車らしい快適性を残しつつ、車高調で足回りを調整し猫足をより強調させても◎。ステアリングにアルカンターラカバーを装着させることで内装カスタムが映えます。
ホイールは軽量モデルが相性良いかもしれませんね。
MINI クーパー
MOONEYESやナルディのパーツでクラシックかつ個性的に仕上げると注目度抜群。ルーフやミラーキャップのラッピングも人気で、ボンネットストライプなどのアクセント追加でぐっと欧州感UP。
ナルディ公式サイト | https://nardi.jp/ |
カスタムする際の注意点
輸入車をカスタムする際に気をつけたいのが、正規ディーラーとの関係性です。
正規ディーラーで購入した車は、メーカー保証がついている場合が多く、社外パーツの装着によってその保証が無効になる可能性もあります。
特に電装系やECU周りなどをいじる際は慎重に判断しましょう。
また、パーツの適合確認もとても重要です。海外ブランドのパーツは、日本仕様の車両と微妙にスペックが異なることがあるため、装着前に確認が必要です。
さらに、車検対応かどうかも忘れてはいけません。車検に通らないパーツを装着すると、最悪の場合、整備不良として取り締まりの対象になることもあります。
まとめ
輸入車のカスタムは、単なる見た目の変更にとどまらず、その車の個性や世界観を深く理解した上で楽しめる最高の趣味です。
ホイールやマフラー、内装にいたるまで、自分の「好き」を詰め込めるのが最大の魅力! 自分らしいスタイルを作り上げていくことで、愛車との関係がより深くなるはずです。
ぜひ、あなたも自分だけの輸入車カスタムを楽しんでみてください。