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輸入車クーペ給油

ガソリン代高騰!燃費の良い外車について調べてみた

2023-9-6

最近のガソリン代高騰について、先日「日刊自動車新聞」のウェブ版でこんな記事を読んだ。

止まらぬガソリン高騰、補助金縮小や円安進行で過去最高価格に 家計や経済への影響必至ガソリン価格高騰が止まらない。14日時点のレギュラーガソリン1㍑当たりの全国平均価格は181円90銭で、過去最高の185円10銭(2008年8月4日)に迫る…

https://www.netdenjd.com/articles/-/289439

引用元:日刊自動車新聞 電子版

この記事から数日たった現在(2023年9月1日)では、さらに上がっていて「15週連続値上がり」となっている状態。
補助金について政府は9月末で打ち切るとしていたが、さすがの世論の反発と「そもそも税金の二重取りではないか」と根本論に飛び火したため?10月以降も延長をすると発表しましたね。

とはいえ、ハイオクガソリン車ともなると地域によっては200円越え、高速道路のガソリンスタンドなんて異次元の高騰価格になっているのを実感するのではないでしょうか?

かくいう筆者も欧州のハイオク車両(しかも燃費も良くない)のため、最近ではなるべく車での外出を控える日々。そしていよいよ

「この際、燃費の良い車に乗り換えるか…」

ということもチラつき始めました。

とはいっても、燃費の良い車ってどんなのがあるんだろう。しかも輸入車(できれば大好きな欧州車)で。
今まで「車はデザイン重視(あとイニシャルコスト)」で、燃費のことをさほど気にしてこなかった筆者にとっては未知の課題。

とりあえずディーゼル車にしてガソリン単価を下げるか。いやいや、いっそのことイニシャルコストはかかるけどEV車とかHV車?エコカー減税使えば少し安くなるかな…
とかいろいろ考えてみたわけですが、とりあえず「燃費のいい車ってどんなの?」ということで調べてまとめてみました。

燃費の良い欧州のディーゼル車

海外(特にヨーロッパ)のガソリンをオクタン価基準に合わせるとは、日本ではハイオクになってしまうため、欧州車のほとんどはハイオク仕様。
ヨーロッパではガソリン価格は日本よりも高いくらいで、そのため現地の人も「環境保全も大事だけど生活には代えられない」ってことで、燃料価格の安いディーゼル車が結構普及しているとのこと。

そんなわけで、ひとまず燃費のよいディーゼル車をピックアップしてみました。

車種名WLTCモード燃費
プジョー 200820.8km/L
フォルクスワーゲン ゴルフ TDI20.0km/L
フォルクスワーゲン Tーロック18.6km/L
メルセデスベンツ Cクラス18.6km/L
メルセデスベンツ CLAクラス18.4km/L
シトロエン ベルランゴ18.1km/L
シトロエン C5 エアクロス16.3~17.1km/L
BMW 1シリーズ16.7km/L

カタログ燃費はいまいち参考にならないので、日常使いのストップ&ゴーと高速道路走行も想定したWLTCモード燃費を参考にしましたが、欧州のディーゼル車って意外に燃費いいじゃんというのが率直な感想。
しかもいずれもクリーンディーゼル車なので、エコカー減税対象車となっているのもポイント高いですね。

2008/プジョー
2008/プジョー

Tokumeigakarinoaoshima, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

このほかには最近よく走っているのを見かける欧州車としては、BMWミニ「クロスオーバー」は16.9km/L、メルセデス・ベンツの「GLA」は16.5km/Lといずれも燃費の良い車。
これらの車両のオーナーが選択した理由の1つとしては、もしかしてこの燃費の良さも影響しているのでしょうか?

GLA/メルセデス・ベンツ
GLA/メルセデス・ベンツ

Jack Sherman, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

ちなみに個人的に好きなMPV(多目的車)もちょっと比べてみたところ…

車種名WLTCモード燃費
シトロエン ベルランゴ18.1km/L
ルノー カングー19.0km/L
プジョー リフター18.1km/L

このラインナップに近いベンツのシタンはディーゼル車ではないので除外。
いずれもベースが類似する車両なのでそれほど変わりませんが、カングーのディーゼルがこれほど燃費が良いのは意外。でもエコカー減税対象車ではないのはちょっと残念。

ディーゼル車の販売価格はガソリン車に比べ高い傾向がありますが、エコカー減税対象車のラインナップとしてはディーゼル車の方が豊富。
また、ランニングコストにおいてはガソリン車と比べると気品的に燃費が良いのもメリット。ただし、オイル交換の頻度が高くなるのと、年式が古くなると税金が高くなる点を考慮しないといけないですね。

EV・PHEVの欧州車には何がある?

昨今人気のEV車をはじめとした電気自動車。ここ近年では欧州車もCO2排出の観点から「EV化法案」の可決について議論を重ねていますが、日本で販売される輸入車にはEVやPHEVが続々と増えてきましたね。

現状では車両販売価格はガソリン車より高いのですが、エコカー補助金やランニングコストを考えるとEVやPHEVもアリではないかと思い始めました。

年間維持費は?

まず燃料代ってガソリン車に比べてどれくらい違うのかという点が気になりますよね。
年間1万km走ることを想定して年間維持費に換算して調べてみることにしました。

モデルとした車は、メルセデス・ベンツで最も販売台数が多いCクラス。その中でもハイオク車とEV車ともに展開しているステーションワゴンタイプとしました。
年間1万kmを走ることを想定した燃料にかかる年間維持費は以下の結果でした。

燃料燃費/充電代年間維持費
ガソリン車(C180)14.2km/L137,323円
EV車(EQC)2000円/回50,000円

燃費は実燃費(WLTCモード)で計算。ガソリン代はハイオクで1リッター195円、EV車は家庭用の充電スタンド200V4kWの使用を仮定して、1回の航続可能距離を400kmとして計算しています。

う~ん、かなり違いますね~。
EV車の場合、充電スポットや電力によって変わってくるのですが、例えば高速道路での急速充電だと1回のフル充電で5,300円ほどするので、遠出が多い人にはちょっとメリットは薄いかもしれません。
その場合は無料EV充電スタンドも賢く利用すると良いのでしょう。

航続可能距離は?

EV車の燃料代に続いて筆者のなかで気になるのは1回の走行距離。
旅行を趣味とする筆者は、車でのロングドライブも多くけっこう1日の移動距離も多い。
数年前、EV車を購入した友人からは「高速道路なんて充電休憩ばっかりで、とても長距離旅行には使えないよ」という愚痴を聞き、それじゃほぼ街乗り限定車じゃんって認識しかなかったのですが、近年ではバッテリー容量も増え、走行距離も飛躍的に長くなってきたとのこと。

というわけで、認識を改めるべく直近の1回の満タン充電で走れる航続可能距離の長いEV車を調べてリストアップしてみました。(航続可能距離はWLTCモード)

車種名航続可能距離
メルセデス・ベンツ EQS Sedan700km
BMW i7650km
BMW iX650km
メルセデス・ベンツ EQE Sedan624km
フォルクスワーゲン ID.4 Pro618km
BMW i4604km
アウディ Q4 e-tron575km
ボルボ C40 Recharge502km
アウディ Q8 e-tron 502km
ポルシェ タイカン405km

いずれもカタログ値になるため、実際の距離はもう少し短い可能性もありますが、こんなにも走れるとはびっくりです!
メルセデス・ベンツのEQS Sedan」なんて700km、東京⇔名古屋間で往復できてしまいますね。
そして圧倒的にドイツ勢が強いですね。フランスもプジョーやシトロエンが頑張っていますが、まだ500km台には届いていないようです。

EQS/メルセデス・ベンツ
EQS/メルセデス・ベンツ

Damian B Oh, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

外車のEV車はハイグレード&高額!

それにしてもEV車ってグレードの高いセダン車とステーションワゴンタイプが多いですね。
そして国産車に比べてそもそもの車両価格が高い!そうなるとEV=コスパという選択ではなく、富裕層の「環境保護への意識」やステイタスによる選択なんだと気づかされました。
実際、購入にあたっての費用は車両本体だけでなく、家庭用EV充電器を設置するスタンド費用や工事費もかかる(補助金制度が使えます)わけですし、設置するための住居環境や設置スペースを考えると車だけの問題ではありませんね。

ちなみに1台だけ400万円以下で購入できる欧州のEV車がありました。
プジョーのe208」。航続可能距離は395kmとほかのEV車に比べ短いものの(それでもこのサイズ感でこれだけ走ることができるのはすごいと思いますが)、販売価格は389万9000円~とこれはコスパ面でも現実的ですね。
車両もコンパクトですし、日常使いをするおしゃれな外車としてはアリかもしれません。

それ以外は軒並み500万円以上と、一般庶民が新車で購入するにはちょっと敷居が高いですね。
もう少し価格が落ち着くまで待つか、航続可能距離は短くなりますが旧モデルの中古車を探してみるのもいいかもしれません。

ディーゼルハイブリッド車

ここまでディーゼル車とEV車について調べてきましたが、分かったことは現実的にはやはりEV車でコスパを図ることはなかなか難しいということ。

ちなみにPHEVについても調べてみました。
PHEVというと、日本ではレギュラーガソリンとEVのハイブリッドが主流ですが、ガソリンが高いヨーロッパでは、ディーゼルガソリンとのPHEVが広く普及していているとのこと。
特にドイツではアウトバーンで高速運転をすることからトルクのあるディーゼルガソリンとハイブリッドは相性が良く、本国のメルセデス・ベンツやBMWではディーゼルハイブリッド車のラインナップも豊富です。
日本に入ってくる欧州車のほとんどはハイオクガソリンのPHEV車ですが、メルセデス・ベンツの「E350 de」はディーゼルハイブリッド車です。

国産車ではマツダの「CX-60」がディーゼルのPHEVを販売していますが、なかなか市場では苦戦を強いられているようです。

ちなみに最も販売価格が安いディーゼルハイブリッド車(新車限定)はシトロエンの「C4 SHINE BlueHDi」(販売価格:424万9,500円~)でした。

C4 SHINE Blue HDi/シトロエン
C4 SHINE Blue HDi/シトロエン

Tokumeigakarinoaoshima, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

総評

今回の調査の主旨は「ランニングコストを下げる欧州車探し」でしたが、実際の購入費用を含めて考えると、現時点では個人的にはディーゼル車の方に軍配があがりました。

輸入車自体は昔に比べるとラインナップも増え廉価なモデルも多くなりましたが、EV・PHEV車に限っては高グレードへの搭載がほとんどで、日本車のようにコンパクトカーへの搭載はこれからいった感じでしょうか。

結局のところ、欧州車のEV・PHEVを選択する場合はイニシャルコストはある程度かかることを覚悟しないといけないってことですね。

個人的には来年から欧州先行で販売されるBMWミニの「クーパー E」「クーパー SE」シトロエンの「E-C3」が気になっています。
これこそ欧州のコンパクトカーって感じで、日本市場でも人気が出るであろうと勝手に予想していますが、はたして日本での販売はいつになるのか(そもそも販売されるのか未定)続報に期待しています。

ディーゼル車に乗るメリットとしては、何といっても燃料代が安いこととガソリン車に比べると若干燃費が良いこと。オイル交換の頻度が高くなるなどメンテナンス費用はかかりますが、それでもEVやPHEVと比較すると現時点では欧州車に限ってはディーゼル車の方が現実的な選択のように思えます。

ちなみに現在クリーンディーゼル車はエコカー減税が適用されていますが、2024年からはエコカー減税の対象外となってしまうとのこと。
次の車にディーゼル車を検討している人は年内での購入を急ぎましょう。

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