1. 外車バトンTOP
  2. バトンブログ
  3. 外車(輸入車)の有名メーカーのエンブレム一覧
バトンブログ
外車のエンブレム一覧タイトル画像

外車(輸入車)の有名メーカーのエンブレム一覧

2023-7-18

街で外車を見かけると、つい目で「どこの車だろう?」とついエンブレムやロゴを目で追ってしまう方も多いとは思いますが、輸入車は国産車に比べて見かける機会が少ないため、見慣れないデザインだと気になってしまうもの。

自動車のエンブレムはメーカーの象徴であり、創業者や作り手側の車に対する想いやこだわり、歴史が込められています。
それだけに外国の自動車にも個性的なエンブレムがたくさんあります。車に詳しくない人でも、有名なエンブレムであれば見ただけでどのメーカーの車か分かることもあるのではないでしょうか。

今回は、海外の有名な自動車メーカーをピックアップして、エンブレムとその由来や歴史についてご紹介していきます。

外車(輸入車)の有名メーカーのエンブレム一覧

ドイツ車のエンブレム

メルセデス・ベンツ

メルセデス・ベンツのエンブレム

メルセデス・ベンツのエンブレムといえば、「スリーポインテッドスター」。メルセデス・ベンツの前身「ダイムラー・ベンツ」の時代から引き続き使用されています。

3点の星は「陸・海・空」、周囲の円は月桂冠を表し、あらゆる分野で頂点を目指すという想いが込められています。

BMW

BMWのエンブレム

BMWは、「バイエルン発動機製造株式会社」を意味する「Bayerische Motoren Werke」の頭文字を取ったもの。元々は「Rapp Motoren Werke」という航空機のエンジンメーカーだったことから、丸の中の十字はプロペラを表し、青と白は空と雲をイメージしたという説がありました。
「Rapp Motoren Werke」のエンブレムはバイエルン州の州旗の色から採用し、「Rapp」のRをBに入れ替えてできたのがBMWのエンブレムです。

2020年から、デジタル画面での視認性向上のため黒いベースが透明化した、新しいロゴが採用されています。これはウェブサイトやSNS等で使用され、車両には従来のエンブレムが引き続き使用されます。

アウディ

アウディのエンブレム

「フォーシルバーリングス」と呼ばれ、4つの輪が連なるアウディのエンブレム。アウディの前身「アウトウニオン社」の設立に関わった4社の団結が象徴されています。その4社がアウディ・DKW・ホルヒ・ヴァンダラーです。
それぞれのメーカーが協力し、知識や技術を共有し合うことで、高い品質を提供できるアウディが誕生したのです。

ポルシェ

ポルシェのエンブレム

ポルシェのエンブレム「ポルシェクレスト」は、本社があるシュトゥットガルト市の紋章「跳ね馬」と、バーデンベルデンブルグ州の紋章「鹿の角」を組み合わせたもの。
赤と黒の縞模様は知性、ベースの金色は大地の恵みを表しています。

また、2023年末の生産車からクレストがリニューアルされます。デザイン全体の大きな変更はなく、引き続き立体的なデザインを維持しているのが特徴的。

フォルクスワーゲン

フォルクスワーゲンのエンブレム

ドイツ語の「Volks Wagen」は「国民車」という意味。円の中に「V」と「W」を上下に並べたデザインで、「国民全員が車をもてるように」という願いが込められています。

2021年に変更されたエンブレムでは、EV化を意識した凹凸のないフラットなデザインになりました。

ミニ(MINI)

MINIミニのエンブレム
 

※画像のエンブレムは現行デザインになります。

コンパクトカーで有名なMINIのエンブレムは「MINI」の文字が円で囲まれ、翼が生えたシンプルなデザイン。BMW傘下に入る前のBMC「ブリティッシュ・モーター・コーポレーション」時代、活力の象徴としてデザインされた翼を踏襲しています。小回りが利き、敏しょう性にすぐれたイメージと重ね合わせています。

2018年に変更されたエンブレムは、伝統を引き継ぎつつもフラットなデザインになりました。

アメリカ車のエンブレム

フォード

フォードのエンブレム

フォードのエンブレムは、楕円形で囲まれた筆記体の「Ford」が印象的。初代チーフエンジニアのチャイルド・ハロルド・ウィリスが1907年に書いたものとされ、「フォード・オーバル」と呼ばれるもの。筆記体の独特な文字はほぼ変わらず、現在まで引き継がれています。

シボレー

シボレーのエンブレム

十字のような形が特徴的なシボレーのエンブレムは「ボウタイ(蝶ネクタイ)」と呼ばれています。このエンブレムは、1911年のシボレーブランド設立当初から変わらず使用され続けています。

由来は諸説あり、シボレーの共同設立者「ウィリアム・C・デュラント」がパリのホテルの壁紙から思いついた説や、新聞広告からインスピレーションを得た説などがあります。

キャラデック

キャデラックのエンブレム

デトロイトを開拓した冒険家「アントワーヌ・デ・ラ・モース・キャデラック」に由来し、キャデラック家の家紋を基調にしています。オランダのアーティスト「ピエト・モンドリアン」がアレンジしてヨーロッパ風のデザインになりました。

初期には王冠や翼などがあしらわれた豪華なデザインが、徐々に更新され、現在のシンプルで洗練されたエンブレムに落ち着きました。

ジープ

ジープのエンブレム

ブランド名「Jeep」の文字のみのわかりやすいデザイン。1941年にウィリス・オーバーランド社が開発した4WD車から始まりました。ジープという名前の由来には諸説あり、第二次世界大戦中にアメリカの偵察車「ジェネラル・パーパス」の略語「GP」を発音しやすくした説が有力です。

クライスラー

クライスラーのエンブレム

sv1ambo,Chrysler 300C badge
– https://www.flickr.com/photos/50415738@N04/5163724061 (2010) – Adapted.

クライスラーはアメリカの3大自動車メーカーのひとつでした。しかし、2009年のリーマンショックで経営が破綻し、フィアットの傘下に入りました。

エンブレムは何度か変更されています。1924年に創業者のウォルター・クライスラーが開発した初の自動車に使用された「ウイングバッヂ」がベースになっています。ウイングバッヂは、伝統的な「ゴールドシール」と、翼を組み合わせ、パワーと飛翔を表したもの。

現在のエンブレムは、シルバーの文字と翼、青い背景にクライスラーの文字が書かれたプレートが配置されたシックなデザインです。

イギリス車のエンブレム

ジャガー

ジャガーのエンブレム

敏しょう性と跳躍能力にすぐれたネコ科のジャガーは、躍動感とスピード感を象徴しています。かつては、ボンネットに跳躍するジャガーの立体エンブレムがつけられていましたが、安全規制や国際基準の変更から廃止せざるを得なくなりました。

現在はフロントグリルにジャガーの顔、リアには跳躍するジャガー全体を横から見たデザインのエンブレムが装着されています。ステアリングにも同様のエンブレムが見られます。

ロールス・ロイス

ロールスロイスのエンブレム

高級車といえば、多くの人がロールス・ロイスを思い浮かべるのではないでしょうか。1906年にイギリスで設立されたロールス・ロイスは、共同創業者であるチャールズ・S・ロールスとフレデリック・H・ロイスのイニシャル「R」を2つ重ね合わせたデザインです。「R」の上下には「ROLLS」「ROYCE」の名前が入っています。2020年に、「RR」のみのよりシンプルなデザインになりました。印象的な羽ばたく女神像「スピリット・オブ・エクスタシー」はボンネットに格納できるようになっていて、今でも健在です。

ベントレー

ベントレーのエンブレム

1919年のロンドンにて、ウォルター・オーウェン・ベントレーが創業し、「ベントレー」の社名になりました。ベントレーの頭文字「B」を円で囲み、翼をあしらったデザインは、「ウイングドB」とよばれています。ベントレーの前職が航空機エンジンのエンジニアだったことから翼がモチーフになりました。

ランドローバー

ランドローバーのエンブレム

Intelligent Car Leasing, Land Rover Car Badge – https://www.flickr.com/photos/133306120@N03/17932178331/ (2015) – Adapted.

大地を走り回るもの」の意味である「ランドローバー」は、高級4WD車を専門にした自動車メーカー。第二次世界大戦前から車を製造してきたローバー社は、戦後「ランドローバー・シリーズⅠ」としてオフロード車の製造に着手しました。

現在のエンブレムは、シンプルに「LAND ROVER」の文字が配置されていますが、グリルに配置されたロゴはだ円形の中に「LANDROVER」の文字が配され、風を感じさせるシンプルなデザイン。ベースの濃い緑色は活力や自然を表し、白い文字が純粋さを表現しています。

ロータス

ロータスのエンブレム

ロータスは軽量スポーツカーを主力とする自動車メーカー。
エンブレムは社名のとおり「ロータス(蓮)」を図案化し、ロータスの創業者「Anthony Colin Bruce Chapman」のイニシャル「ACBC」を重ね合わせて図案化したもの。
2019年に一度変更されましたが、全体のデザインはほぼ変わっていません。伝統的な基本デザインは踏襲しつつ、よりシンプルでフラットになっています。

また、過去に1か月だけ出荷されたのが「ブラックエンブレム」。1968年、チーム・ロータスのエースドライバー、ジム・クラークがレース中に事故死したころから、哀悼の意を示すためにエンブレムを黒に変更して出荷されました。

なお、ロータスは2017年に中国の吉利汽車傘下に入りましたが、拠点は変わらずイギリスに置いています。

イタリア車のエンブレム

フェラーリ

フェラーリのエンブレム

世界最高峰の自動車レース「F1」で活躍し続けるフェラーリ。創業者のエンツォ・フェラーリは、かつては優秀なレーサーで、彼の優秀な成績に感銘を受けたバラッカ夫妻が「跳ね馬」の紋章を彼に贈呈したとされています。

特徴的な「跳ね馬」のエンブレムは、第一次世界大戦時に活躍した撃墜王「フランチェスコ・バラッカ」が戦闘機につけていた紋章から採用されました。彼が撃墜した戦闘機にシュトゥットガルトの紋章があり、そこから拝借した説もありますが定かではありません。フェラーリとポルシェのエンブレムが似ているのは、モチーフがシュトゥットガルト市の紋章だからとも。

上部の緑・白・赤のラインはイタリアの国旗、背景の黄色はフェラーリの本拠地があるモデナ市の色を表しています。

ランボルギーニ

ランボルギーニのエンブレム

猛牛のエンブレムがトレードマークのランボルギーニ。ランボルギーニの創業者・フェルッチオ・ランボルギーニは、元々は農業を営み、トラクターを製造していました。

牛をモチーフにした理由には諸説あり、ランボルギーニが牡牛座だったからという説が現在では一般的。また、所有していたフェラーリ車に故障が多く、フェラーリに対抗心を抱いた説もありました。

エンブレムだけではなく、車の名前も闘牛をモチーフに名付けており、「ミウラ」「ウラカン」「アヴェンタドール」など多岐に渡ります。

マセラティ

マセラティのエンブレム

1914年創業のマセラティは、スポーツカーメーカーとしてはもっとも長い歴史を誇ります。
エンブレムはマセラティが創業されたボローニャにある「ネプチューン像」がもっている3又の槍(トライデント)がモチーフ。トライデントの3つの先端は、それぞれ左から「エレガンス」「ラグジュアリー」「ハイパフォーマンス」を表し、マセラティのモットーを意味します。また、創業者である3兄弟の絆を示しているとも言われています。

トライデントの赤と「MASERATI」部分の背景の青は、ボローニャの旗をあらわし、さまざまな意味が込められているのです。

アルファロメオ

アルファロメロのエンブレム

アルファロメオのエンブレムは、自動車メーカーとしては珍しく、細かく描かれた絵柄が特徴。赤い十字と大蛇の組み合わせは、1910年から今も続いています。
左に描かれた赤十字はアルファロメオ創業の地・ミラノの紋章「聖ゲオルギウス十字」に由来しています。その横の大蛇は、ミラノを支配していた貴族「ヴィスコンティ家」の家紋をモチーフにしています。
100年以上も大きな変更がなく使われ続けるのは、ミラノに根づいたエンブレムが多くの人から愛されている証拠です。

フィアット

フィアットのエンブレム

「FIAT」の文字が分かりやすい現在のエンブレムは、2007年に発表された非常にシンプルなデザイン。長い年月の中で変更を繰り返し、1931年から1968年使用されたシールド型のエンブレムがベースになっています。

フィアットという社名は、「トリノのイタリア自動車工場」をイタリア語にした「Fabbrica Italiana Automobile Torino」の頭文字に由来したもの。
1899年に創業したフィアットは、イタリア最大の自動車メーカーとなり、現在では船舶や航空機、鉄道の製造など幅広く事業を手掛けています。

フランス車のエンブレム

ルノー

ルノーのエンブレム

※画像のエンブレムは現行デザインになります。
Ivan Radic, CC BY 2.0 – https://creativecommons.org/licenses/by/2.0, via Wikimedia Commons

1898年に設立されたルノーのエンブレムは、長い歴史の中で何度も変更されています。
1900年に完成した初代エンブレムは、ルノー兄弟のイニシャルを図案化したもの。1925年に登場したロサンジュ(ひし形)のエンブレムが更新の度に洗練されていき、1991年に立体的なひし形のエンブレムが完成しました。

また、2021年には2つのひし形が重なり合う新しいエンブレムに変更され、デジタル世界と親和性の高いデザインになりました。新しいエンブレムは、2024年までに出荷される全車種に順次装着されていく見通しです。

プジョー

プジョーのエンブレム

プジョーの創業は1810年で、元々はノコギリを製造する家族経営の製鉄業でした。自動車を製造し始めたのは1882年で、量産自動車メーカーとしてはもっとも歴史が古いメーカーです。

創業の地であるコンテ地方の紋章はライオンで、「守り神」として親しまれています。頑丈さやしなやかさ、切れ味のよさをライオンに重ね合わせエンブレムに採用したのです。幾度もエンブレムの変更を繰り返してきましたが、ライオンのモチーフはずっと変わっていません。

最新のエンブレムは、2021年に更新された左を向いたライオンの顔と「PEUGEOT」の文字がデザインされています。

シトロエン

シトロエンのエンブレム

Stellantis Communication, CITROEN BRAND LOGO – https://medialibrary-corporate.stellantis.com/element?id=3332149 (2022) – Adapted.

2つの山型が重なったマークが印象的なシトロエンのエンブレム。創業者のアンドレ・シトロエンは、ダブルヘリカルギアと呼ばれる歯車と大砲用砲弾の製造に従事していました。この「ダブルヘリカルギア」をモチーフにしてデザインされたのが「ダブルシェブロン」です。

何度か変更を重ねていますが、「ダブルシェブロン」は一貫して用いられ続けています。2022年には縦長のだ円形の中にダブルシェブロンが刻まれた初期のデザインに原点回帰しました。この新しいエンブレムは、2023年半ばからコンセプトカーやグローバル製品に順次採用される予定です。

スウェーデン車のエンブレム

ボルボ

ボルボのエンブレム

「アイアンマーク」でおなじみのボルボは、「VOLVO」の文字を囲む円から伸びた矢印が特徴。
ボルボの母体であるSKF社はペアリングメーカーで、円と矢印は「鉄のように頑丈で信頼できる」意味が込められています。エンブレムが斜めに貫かれたフロントグリルが印象的です。

2023年にはよりシンプルになった単色のエンブレムが使用され始めています。

自動車のエンブレムとは、メーカーそれぞれの想いや願い、こだわりが詰まっているもの。エンブレムの変遷をたどっていくと、メーカーが車とともに歩んできた歴史を感じ取れます。

エンブレムにまつわる由来や信念を知れば、今まで何気なく目にしてきたエンブレムが違う視点から見える可能性もあり、新たなお気に入りの車に出会えるチャンスにも巡り合えるかもしれませんよ。

【関連コンテンツ】主な外車・輸入車メーカーの特徴一覧

輸入車のエンブレムを見る(楽天市場)


スポンサーリンク

アナタの外車を査定させてください!

いつでもどこでもPC・スマホから、お車の査定依頼ができます メールで査定依頼する スマホで簡単!LINEからお車の査定依頼もできます LINEで査定依頼する