実は盗まれにくい!? 輸入車が“狙われにくい”驚きの理由と最新防犯事情
(最終更新日:)

愛車を守るために、日々セキュリティ対策をしている方も多いでしょう。でもちょっと意外な話をひとつさせてください。
「輸入車って、じつは盗まれにくいらしいんです」。この話、実際どこまで信じていいのか気になりますよね。
この記事では、統計データと実際のオーナーの声を交えながら、輸入車が“狙われにくい”理由を探ります。
さらに、各メーカーのセキュリティ事情や、最新の盗難対策についても紹介。車好きなら気になるあの疑問にお答えします!
愛車とのドライブやガレージで車を眺める時間は、車好きにとって格別の瞬間ですよね。
一方で、愛車を停めたあと「もし盗まれたらどうしよう……」と、ふと不安が頭をよぎることはありませんか?
長年憧れていた輸入車を手に入れた方ならなおさら、愛車を守りたいという気持ちは強いはずです。
ですが、ここでちょっと意外な、そして輸入車オーナーにとっては心がフッと軽くなるようなお話をさせてください。
「輸入車って、じつは国産車に比べて盗まれにくい」
車好きの間でよく囁かれるこの噂、どこまで本当なのでしょうか?
この記事では、最新の自動車盗難統計データや各メーカーの先端セキュリティ事情を交え、輸入車が“狙われにくい”理由について解説します。
さらに、愛車を安心して楽しむための具体的な防犯ノウハウもあわせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
輸入車が盗難されにくいと言われる3つの理由
なぜ「輸入車は盗まれにくい」と言われているのでしょうか?
単なる都市伝説ではなく、そこには窃盗団の心理やビジネス構造に起因する明確な理由が存在します。
① 国産人気モデルが上位を独占する「盗難車ランキング」の現実
まず、日本損害保険協会が発表している最新の「自動車盗難事故実態調査」のデータを見てみましょう。
被害車種のワーストランキング上位は以下のようになっています。
| 順位 | 車種名 | 支払件数 | 構成比 |
| 1位 | トヨタ・ランドクルーザー(プラド含む) | 825件 | 30.0% |
| 2位 | トヨタ・アルファード | 240件 | 8.7% |
| 3位 | トヨタ・プリウス | 204件 | 7.4% |
| 4位 | トヨタ・クラウン | 136件 | 5.0% |
| 5位 | レクサス・RX | 113件 | 4.1% |
| 6位 | レクサス・LX | 109件 | 4.0% |
| 7位 | トヨタ・ハイエース | 58件 | 2.1% |
| 8位 | レクサス・LS | 53件 | 1.9% |
| 9位 | トヨタ・ハリアー | 43件 | 1.6% |
| 10位 | トヨタ・ヴェルファイア | 37件 | 1.3% |
ご覧の通り、ワースト10のすべてをトヨタ・レクサス陣営が占めており、プレミアム輸入車ブランドの名前はトップ10にすら入っていません。
国産SUVやミニバンが狙われやすいのは、単に街を走っている台数が多いからだけではありません。
窃盗団にとって「盗みやすく、すぐに海外へ転売できて、パーツ需要が圧倒的に高い」というビジネス上の条件が完璧に揃っているからです。
② メーカー独自の先進セキュリティとコネクテッド技術
輸入車メーカーは、走りや安全性能だけでなく防犯テクノロジーにおいても非常に高い水準を誇ります。
近年の欧州車やテスラなどに標準装備されている「コネクテッド機能」はその代表例です。スマホアプリと車両が常に高度な通信を行っており、ドアの施錠状態や現在地をリアルタイムで把握できます。
仮に不正に動かされそうになっても、即座にスマホへアラートが届くほか、遠隔操作で車両機能を制限・追跡できるシステムが構築されています。
窃盗団にとっても、「通信で位置情報が常に追跡されているリスクが高い車」をわざわざ狙うのは効率が悪いため、自ずとターゲットから外れやすくなるのです。
③ パーツ需要と不正輸出のハードル
盗難被害に遭う車の多くは、不正に国外へ輸出されるか、バラバラに解体されてパーツとして密売されます。
しかし、現代の輸入車は専用の診断機を通さないと部品交換後にシステムが動作しない車が多く、ECU(電子制御ユニット)とパーツが強力に個体識別紐付けされています。
そのため、分解してパーツ単位で流通させようとしても旨味が非常に少ないのです。
さらに、海外市場における需要の偏りや、ハンドル位置(右ハンドル仕様の制約)なども影響し、「盗むための手間やリスクの割に、転売ルートを確保しにくい」という壁が窃盗団の前に立ちはだかります。
「維持費やメンテナンスに少し知識と手間がかかる」という輸入車特有の性質が、皮肉にも泥棒から愛車を守るバリアになっているというわけです。
進化を続ける!ブランド別最新セキュリティ機能
自動車のデジタル化(IoT化)が進んだことで、各輸入車メーカーの防犯機能も急速に進化を遂げています。
メーカー公式サイトやニュースリリース等で公表されている、主要ブランドの代表的なセキュリティシステムをご紹介します。
メルセデス・ベンツ(Mercedes me)
「Mercedes me」アプリを活用することで、遠隔でのドアロック・アンロック状態の確認や位置情報検索が可能です。
さらに「ジオフェンシング機能」を設定しておけば、愛車にあらかじめ指定したエリア外へ出た際にすぐスマホへ通知が届きます。
盗難発生時にはコールセンターと連携して車両追跡をサポートする体制も整っています。

BMW(BMW ConnectedDrive / My BMW)
BMWのデジタルサービスでは、スマホアプリ「My BMW」から車載カメラの映像を3Dでリアルタイム確認できる「リモート3Dビュー」などの先進機能を備えています。
車両の位置追跡はもちろん、万が一の際には遠隔操作でホーンを鳴らしたりライトを点滅させたりして犯人を威嚇することも可能です。

アウディ(myAudi)
「myAudi」アプリを通じて、駐車位置の確認(カーファインダー)やドアロックの状態確認・操作がスムーズに行えます。
盗難警報装置(アラームシステム)が作動した際には即座にプッシュ通知が届くため、車から離れた場所にいても異常にすぐ気づくことができます。

フォルクスワーゲン(安全思想とスマートキー機能)
全方位の予防安全・衝突安全技術「Safety Meister(セーフティ・マイスター)」の思想のもと、車両全体の高い安全構造が追求されています。
また、近年採用されているスマートキーには、キーを一定時間静止させると自動的に電波発信を停止する「スリープモード」機能などが備わっており、スマートキーの電波を悪用した盗難手法への対策が考慮されています。
MINI(MINI App & リモート・セフト・レコーダー)
MINIでは、専用アプリ「MINI App」を通じて、車両の現在地確認やドアの遠隔ロック・アンロックが手元で完結します。
さらに最新機能として「リモート・セフト・レコーダー(盗難防止機能)」を搭載。
車両のアラームシステムが作動した場合、車載カメラが自動で周囲の映像を動画として録画・保存し、オーナーのスマートフォンへ即座にプッシュ通知を送信する高度な防犯体制を実現しています。

ボルボ(Volvo Cars アプリ)
北欧らしい安全思想は防犯面にも深く活かされています。
「Volvo Cars アプリ」によるリモートロックや車両位置追跡に加え、最新モデルでは車内センサーが不審な動きを検知してアラームを発動。
ジオフェンス機能や走行履歴の管理も細かく行えます。

テスラ(セントリーモード&ドライブ用PIN)
テスラはIT企業ならではの革新的な防犯機能を備えています。
駐車中に周囲を監視する「セントリーモード(監視モード)」では、車載カメラとセンサーが不審な動きを検知すると、車載ディスプレイに警告を表示し、アラーム音とともにカメラ映像を録画してスマホへ通知します。
さらに、タッチスクリーンで設定した4桁の暗証番号を入力しないとギアをドライブに入れられない「ドライブ用PIN(PIN for Drive)」を設定すれば、万が一キーが複製されたとしても物理的に発進を防ぐことができます。
オーナー自身ですぐできる!おすすめの最新盗難対策
「輸入車だから絶対安全」と油断してしまうのは禁物です。最新の車載システムに加え、日常的なちょっとした対策を組み合わせることで、防犯性は限りなく100%に近づきます。
車系メディアでも推奨される最新の防犯ノウハウをまとめました。
① 電波遮断ポーチ & キーのスリープ機能
スマートキーの電波を傍受してドアを解錠する「リレーアタック」対策として、もっとも手軽で効果的なのがスマートキーの電波遮断です。
自宅の玄関付近にキーを置いている方は、数千円で購入できる「電波遮断ポーチ」や「金属製の缶」にキーを入れて保管しましょう。
キー自体に電波OFF機能(スリープ設定)がある場合は、帰宅時に設定する習慣をつけると安心です。
② 視覚的効果抜群の「物理ロック」
スマートキーやデジタルセキュリティが全盛の今だからこそ、あえて「ハンドルロック」や「タイヤロック」といったアナログな防犯アイテムを併用するのが非常に効果的です。
車外からひと目でわかる黄色や赤の太いロックバーが装着されているだけで、泥棒は「この車は解除に時間がかかる」と判断し、ターゲットから外す確率が格段に高くなります。

③ サードパーティ製GPSトラッカーの活用
万が一の事態に備え、「AirTag」や「CarLock」などの小型GPSトラッカーを車内の分かりにくい場所に隠しておくのもおすすめです。
車載通信とは別の独自ルートで位置情報を追跡できるため、防犯の二重化(バックアップ)として非常に有効です。
とはいえ油断大敵!狙われやすい「例外モデル」とは?

「輸入車は盗まれにくい」とお話ししてきましたが、残念ながらすべての輸入車が完全に安全というわけではありません。一部のモデルは、国産高級車と同等以上に窃盗団から狙われやすい現実があります。
海外で圧倒的な人気を誇る「プレミアムSUV・ハイパフォーマンス車」
以下のような車種は、海外市場でのブランド価値が極めて高く、盗難されてもすぐに高値で取引されてしまうため例外的に盗難リスクが高まります。
- メルセデス・ベンツ / メルセデスAMG:Gクラス
- BMW:X5 / X7
- ポルシェ:カイエン / マカン
- ランドローバー:レンジローバー
これらの人気SUVに乗られているオーナー様は、「輸入車だから」と油断せず、防犯カメラ付き駐車場の利用や、社外セキュリティ(セキュリティアラーム等)の追加など、強固な対策を講じることを強くおすすめします。
万が一、盗難被害に遭ってしまったら
考えたくはないことですが、もし愛車が盗まれてしまった場合は、一分一秒を争うスピード勝負になります。
- ただちに警察へ通報(110番)
車両特徴、ナンバー、車体色、最後に確認した日時を伝えます。 - GPS追跡の実行
メーカーのアプリや後付けGPSで位置情報を確認し、警察へ共有します(※危険なため、決して一人で現場に突撃しないでください)。 - 保険会社へ連絡
車両保険の付帯状況を確認し、盗難事故の受付を行います。 - ディーラーへの連絡
車体番号を登録し、不正な鍵の作成や整備持ち込みがないか照会体制をとってもらいます。
まとめ:愛車と過ごす豊かなカーライフのために

輸入車が狙われにくいと言われる背景には、各メーカーの高度なセキュリティ技術と、窃盗団にとっての転売ハードルの高さという明確な理由がありました。
もちろん、リスクが完全にゼロになるわけではありません。
しかし、日頃からスマートキーの管理に気を配り、適度な防犯意識を持っておけば、愛車とのドライブや所有する歓びを心から安心して楽しむことができるはずです。
しっかりと守りながら大切に乗ってきた愛車は、きっとあなたにとってかけがえのないパートナーになっていることでしょう。
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