地方から東京へ来たとき、あるいはテレビの中継を見ていて「東京って外車が多いなー」と感じたことはありませんか?
東京と言っても広いですが、23区内に限っては例えば六本木や銀座などを走れば当然外車が多くなりますし、環八沿いなどには新車、中古車問わず外車ディーラーが軒を連ねています。
どうして東京にはこんなに外車が多いのでしょうか?今回はその理由と東京で車を所有する上での迫ります。
また、外車の販売台数が多い県や反対に少ない県、各県の売れ行き状況や輸入にまつわるトリビアを紹介します。
なぜ東京は外車が多いのか?

「外車 東京 多い」のキーワードで検索した人は、例えば地方から来て「なんでこんなに外車が多いんだ?」と疑問に思った本人であったり、もしくは人に聞かれて調べてみた東京在住の人などさまざまでしょう。
決してカチカチと道行く車をカウントし、その中から外車の割合を出したわけではないと思いますが、なんとなく感覚的に外車が多く感じるのは正解かもしれません。
では、なぜ東京は外車が多いのでしょうか? 結論から言えば、残念ながら明確な答えはありません。
しかし筆者自身も、そして多くの人が立てている仮説があります。それは「東京には車がいらない」ということが原因ではないかと。
どういうことかと思った人もいるでしょう。ですが、実際に首都圏の車保有率は著しく下がっています。
車がなくても生活できるだけでなく、車を所有するハードルが地方に比べて高すぎるからです。
都心は駐車場代が高すぎる

「東京には車がいらない」の理由のなかに、所有するハードルが地方に比べて高すぎると言いましたが、それは本当です。
試しに港区のタワマンの駐車場を調べましたが、1台4万5000円/月でした。
これを聞いて(大学のときの俺の家賃じゃん……)なんて人もいるかもしれません。
ちなみに「港区だからそんなにするんだろ?」という声が聞こえてきそうなので、神奈川県のとある都市のマンション(タワーでもない)の駐車場の値段を調べたところ、2万5000円/月でした。駅から徒歩7分の距離で、です。
タワマンの場合は、たいてい立体駐車場で入庫できる車両サイズが限定されます。昨今は日本の事情に合ったサイズの外車も多くありますが、大型車や個性的な形状の外車に乗りたいと思ったときに制限を受けてしまいます。
もちろん大型車種のための駐車場も完備しているところがほとんどですが、大型車専用ゴンドラであったり平面駐車場となることも多く、その場合はさらに料金が高くなってしまいます。
東京はパーキング料金も高い!
駐車場代が高いのは、何も自宅駐車場だけではありません。
都心の駐車場はどこも高額で、銀座周辺が10分600円なのはもはや有名な話かもしれません。
買い物をするために百貨店やショッピングモールに停めたとしても、駐車場代がもちろんかかります。
家族で銀座の百貨店に車を停めて、小さい子を抱えてゆっくり食事をし、銀座の眼鏡屋さんで眼鏡を作り、本屋さんでも見れば4時間くらいは行きそうですが、4時間無料で駐車するためには3万円以上の買い物が必要です。
(参考にした百貨店は最大料金が1,900円なので、そうなると最大料金を払ったほうがよさそうですね)
ガソリンスタンドのサービスがべらぼうに高い
また、都心はガソリンスタンドのサービスも驚くほど高いです。
例えば、とあるガソリンスタンドを例にあげると洗車は最低価格で1台3,600円します。
なぜなら、都心はガソリンスタンド自体が小さく洗車機がないところも多いので、従業員が洗車を手洗いで行うためです。
ですが、もちろん自宅に洗車場なんぞない人が多い東京では、この価格でもひっきりなしに洗車をお願いする人が来るんですよね。
また仮に洗車機があったとしても、洗車機の規格やブラシの質によってはボディに傷をつけてしまう可能性もあります。
高級外車を所有する立場からすれば、やはり丁寧に仕上げてくれる手洗いを選びたくなるのも理由でしょう。
すべてが高いから、車は嗜好品となり外車となる
都会で車を所持するのがどれだけ大変かについて述べましたが、ではなぜそれが外車が多いことに繋がるのでしょうか?
答えは簡単です。そこまでしてでも必要のない車を所持するには、必然的に金銭的余裕のある人となります。余裕があるので、購入するのは日本車ではなく高級外車になるから。
もちろんそうじゃないよ!という人が大勢いるのは百も承知ですが、傾向として外車が多い理由の1つにはそれがあると思われます。
また、これは見栄の話でもありますが、そういった高所得者が好んでいくスーパーや百貨店も必然的に高級になり外車率が高くなります。
そうなると、例えば好きで日本車に乗っていたとしても、外車ばかりの駐車場の中ではなんか浮いているような気がしてくるのではないでしょうか。
また、人によっては「ナメられてしまう」と感じることもあるでしょう。そのため、都心のとくに高所得者の多い地域では外車が多くなってくるのです。
各都道府県での売れ行き状況
この章では、実際にどの都道府県で外車がどれくらい売れているのか、日本自動車輸入組合(JAIA)が発表した輸入車新規登録台数をもとに、都道府県別の外国メーカー車新規登録台数をランキング形式で詳しく紹介します。(2024年:4月~3月)
順位 都道府県名 登録台数 1位 東京 47,405 2位 愛知 26,135 3位 神奈川 25,645 4位 大阪 20,506 5位 埼玉 17,120 6位 兵庫 15,375 7位 千葉 14,773 8位 福岡 13,104 9位 静岡 10,837 10位 茨城 8,105 11位 北海道 7,630 12位 京都 6,726 13位 群馬 5,867 14位 三重 5,724 15位 岐阜 5,703 16位 広島 5,682 17位 栃木 4,974 18位 長野 4,754 19位 宮城 4,589 20位 岡山 4,404 21位 新潟 4,254 22位 熊本 3,393 23位 奈良 3,338 24位 滋賀 3,170 25位 福島 3,041 26位 山口 2,846 27位 石川 2,770 28位 大分 2,591 29位 鹿児島 2,512 30位 愛媛 2,419 31位 富山 2,406 32位 香川 2,288 33位 長崎 2,188 34位 山梨 2,175 35位 福井 2,076 36位 和歌山 1,947 37位 宮崎 1,872 38位 山形 1,777 39位 佐賀 1,581 40位 沖縄 1,556 41位 徳島 1,502 42位 岩手 1,350 43位 島根 1,346 44位 秋田 1,301 45位 青森 1,219 46位 鳥取 1,057 47位 高知 1,055 合 計 314,088
この記事を読んでいるみなさんの出身県、在住県は何位だったでしょうか?
上記のランキングの通り、やはり堂々の1位は東京でした。2位の愛知を大きく引き離して堂々の1位です。
そして2位に愛知県、僅差で3位に神奈川県が続きます。大阪府は人口のわりに4位というのは、そもそも1人当たりの保有台数が少ないためですね。
ちなみに輸入車メーカーとしては、やはりというべきかメルセデス・ベンツが1位で、実に23.10%のシェア率を誇っています。
ところでこのランキングを見て、2位が愛知なことを意外に思った方もいるかもしれません。
愛知と言えば、あのトヨタ本社があり、「愛知県民はトヨタ車に乗っている」イメージが強いかもしれません。
たしかに愛知県のトヨタ車の割合はほかの都道府県に比べ高いですが、そもそも自家用車保有台数が全国1位。となれば、当然トヨタ以外の車も多くなって当たり前です。
しかし、実際の理由はそれだけではありません。愛知が2位の理由は決して「派手好き」な県民性だからだけではありません。
次の章では、なぜ愛知で外車が売れているのかを解説します。
【トリビア】愛知で外車が売れているのはなぜ?
愛知の輸入車販売台数が2位なのには、きちんとした理由があります。それはズバリ、外車の輸入拠点だから。
愛知の三河港は輸入車のメッカです。メルセデス・ベンツ日本やフォルクスワーゲングループジャパン(以下VGJ)などは三河港に拠点を持っています。とくにVGJは本社も愛知に移す本気っぷり。
では、なぜ三河港が輸入車の拠点になっているかというと、それはアクセスのよさです。
ほぼ日本の真ん中であり、東名高速が近くを走っているため陸送のしやすさもあります。そのため三河港が輸入車メーカーの拠点となっているのです。
また、整備工場なども併設されているため、愛知でナンバーを取得(豊橋ナンバー)となる車が多いのです。
カー雑誌やテレビ中継で見かける広報車で豊橋ナンバーが多いのは、陸揚げ拠点のすぐそばに検査施設もあるからなんですね。
ちなみに、東名高速を走っている車載トレーラーをよく見ると、豊橋ナンバーをつけて東京方面に走っている姿を見れたりするので、気になる人はよく注目してみてくださいね。
まとめ
なぜ東京には外車が多いのか、その理由と東京で車を所有する大変さを紹介しました。
また、各県の輸入車の売れ行きと、なぜ愛知で外車が売れているのかについても解説しましたがいかがだったでしょうか?
都心を走ってて、ふと外車が多いことに気付いた人がいるとすれば、謎が少しだけ解けたのではないでしょうか?
ぜひこの記事を読んで、改めて東京近郊を走って輸入車が多いかどうか確認してみてください。
