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モデルイヤーとは?モデルイヤーを知ると車がお得に購入、賢く売却をしよう!

           

輸入車特有の考え方であり、日本では聞きなじみの低い言葉かもしれない「モデル年式(モデルイヤー)」。
製造年月や初度登録年月とは異なるもので、輸入車を購入・売却するにあたっては重要な考え方となっています。

今回はモデル年式の意味を理解し、輸入車をお得に購入・売却できるようにしましょう!

モデル年式(モデルイヤー)について

モデル年式(モデルイヤー)とは

「モデル年式(モデルイヤー)」とは、北米やヨーロッパにおける車の製造年度のことです。
製造年度の区切りはおおよそ9月1日から翌年8月31日で、毎年だいたい9月に新型モデルが発売されます。
たとえば、2023年9月に発売されたモデルのモデル年式は2024年となります。

その起源は、1920年代の米国・ゼネラルモーターズで、自動車を年ごとにマイナー改良してユーザーの購買意欲を高める戦略をとっていたことから始まっています。

モデル年式を採用している国の車では、モデル年式ごとにマイナーチェンジが施されています。

ゼネラルモータース本社
ゼネラルモーターズ本社

初度登録年月・製造年月との違い

初度登録年月は日本国内における概念です。
運輸支局または軽自動車検査協会に車の登録申請を行い、日本国内で初めて受理された年月を指します。
また、製造年月は車が製造された日のことです。

国産車の場合、初度登録年月と製造年月はほぼ同じとなっているのが一般的です。
しかし、初度登録年月はあくまでも日本で登録された年月です。
海外で製造後、数ヵ月・数年経過してから輸入された場合、日本で登録される際には初度登録年月と製造年月が大幅にずれることもあります。

モデル年式は前述の通り、おおよそ毎年9月に新しい年式となるため、モデル年式と初度登録年・製造年の西暦は一致しない場合があります。
たとえば、2022年11月に製造された車は2023年度の新型モデルとなるため、製造年は2022年、モデル年式は2023年ということになります。
そして、日本にこの車を輸入し2024年1月に初度登録した場合、製造年は2022年、モデル年式は2023年、初度登録は2024年ということになります。

輸入車は、生産国から日本に届くまでに数ヵ月間かかる場合もあり、製造年・初度登録年・モデル年式にズレが生じることも多くなっています。
このような背景から、輸入車ファンの中には、輸入車購入時に初度登録年月よりもモデル年式を重要視している人も少なくありません。

モデル年式(モデルイヤー)の導入国

モデル年式を導入している国は、主にアメリカとドイツです。
ただし、メルセデス・ベンツやBMWなどドイツ車については、日本へ輸出する車両に限ってはモデル年式制度は現在廃止しています。

日本では従来、6~8年で新型車に切り替わり、2~3年ごとに一部改良・大幅改良を行うことが一般的でした。
しかし、2024年よりトヨタが国内向けの一部車種で擬似的な「イヤーモデル制」を導入することを発表しました。
対象となる車は、レクサスやミニバン「アルファード」など、主に高価格帯の車になります。
それにより毎年マイナー改良を施して商品力を保つほか、1年間に供給可能な台数を受注上限として、受注動向を商品改良に生かす取り組みも始めています。

また、「イヤーモデル制」ではないものの、マツダでも毎年のマイナー改良がすでに導入されています。

モデル年式を知るために必要な「VINコード」とは?

アメリカ車や欧州車などのモデル年式を調べるためには、「VINコード」という17桁のコードを確認する必要があります。
VINコードには、輸入車の新車に限らず、中古車においても欠かせない情報が詰まっています。

以下よりVINコードについて詳しくご説明していきます。

「VINコード」とは

VINコードは「Vehicle Identity Number」の頭文字をとった呼称で、17桁の個体識別番号のことです。
日本でいえば車体番号にあたります。

アメリカ車や欧州車はVINコードを採用しており、メーカーによって多少の違いはありますが、基本的な仕様はほぼ同様となっています。

VINコードは、車体のフロントガラスの内側やダッシュボードの左側に記載されていることが一般的です。
また、車検証の車体番号欄や、車検証の備考欄に「シリアル番号」として記載されている場合もあります。

VINコードの読み方

VINコードは17桁のアルファベットと数字で構成されています。そして、それぞれの桁から様々な情報を読み取ることができます。

1桁目は生産国、2桁目は製造メーカー、3桁目は乗用車・トラック・CUV・クーペなどの車のタイプ、4桁目はドアの数・2WD・4WDなどの車の特性、5桁目はエンジンのタイプ、6桁目はグレード、7桁目は安全装備の種類、8桁目はプラットフォームの種類、9桁目はシリアルナンバーが正確なものかをチェックするチェックディジット(Check digit)、10桁目がモデル年式、11桁目は組み立て工場の略号、12~17桁目は製造連番を表しています。

モデル年式の情報が必要になるケースとは?

モデル年式の意味や把握の仕方について理解できましたが、そもそもモデル年式はどのようなケースに必要となるのでしょうか。

まずは、修理などで部品を注文するケースです。車が正規輸入車ではない場合や正規ディーラーが日本に存在しない場合、部品を並行輸入することとなります。その際、モデル年式の情報が必要となります。

モデル年式を伝える際は、初度登録年月と混同しないよう注意が必要です。正しいモデル年式を伝えて部品を取り寄せなければ、異なるモデル年式の車の部品を取り寄せてしまうことになりかねません。

また、中古車を購入する際にもモデル年式の情報を読み取ることができると便利です。初度登録年月とモデル年式には乖離があることもあるため、初度登録年月だけ確認して購入してしまうと、「思っていたよりも古いモデルの車だった!」という事態を招きかねません。

輸入車の購入・売却はタイミングを見極めよう

モデル年式を採用している輸入車は、おおよそ9月に新型モデルが発売されます。
したがって、旧型モデルを購入するなら新型モデルが発売される直前の夏ごろがチャンスです。
当年度モデルの在庫を売り切るために、大幅な値引きやお得なオプションが付帯された車を購入できる可能性が高くなるからです。

また、モデル年式が採用されている輸入車の毎年の改良には大幅な変更はありません。
カラーの見直し、内装や部品の形状変更、エンジンの変更など、国産車でいうところの一部改良やマイナーチェンジ程度に留まることが多いです。
したがって、新型モデルに強いこだわりがないのであれば、旧型モデルで同程度の性能を
新型モデルとほとんど変わらない性能の旧型モデルの方が大幅な値引きで購入できることも多く、お得感があると言えます。

モデル年式を採用している輸入車を売却する場合について、夏から秋に売却してしまうと、9月ごろに新型モデルが発売されることから、年度落ちの車になってしまうことや、新型モデルを購入するために旧型モデルを売却する人が多くなることが考えられるため、市場価値が下がる可能性が高いです。新型モデルの発売から遠い時期の冬や春に売却する方が、高値で売却できる可能性が高いでしょう。

車買取の見積書イメージ画像

製造年月や初度登録と混同してしまいがちなモデル年式ですが、今回の記事で理解することはできましたでしょうか。モデル年式を採用している輸入車について、新型モデルの発売タイミングを把握しておくことで、お得に購入・売却できることがわかりましたね!今後、輸入車を購入する際は必ずチェックするようにしましょう。

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