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自動運転レベルとは?レベル別の対応車種を紹介

2024-2-13

交通事故の削減、渋滞の緩和などを目的に、各国の自動車メーカーや政府が官民一体となって進めている自動車の自動運転化。
テクノロジー企業などもその開発に力を入れており、自動運転技術は年々レベルアップしています。

今回は自動運転がどのようなものなのか、どのような車種があるのか詳しく見ていきましょう。

「自動運転」とは

国土交通省の定義によると、「自動運転」とは「運転者ではなくシステムが運転操作に関わる認知・判断・操作の全てを代替して行い、車両を自動で走らせること」とされています。

自動運転レベルはレベル0から5の6段階に分かれており、レベル3以上になるとシステムがドライバーに代わって車両を走行してくれるレベルとなります。
現状の公道では、レベル2までの車が普及している状況です。

自動運転化する目的

最終的には人の手を介さず、全てシステムが自動走行・制御してくれることを目指している自動運転。自動車を自動運転化する目的にはどのようなものがあるのでしょうか。

交通事故の防止

自動運転化の最大の目的は「交通事故の防止」です。
自動運転システムは、基本的に交通ルールを順守して走行するようプログラムされています。制限速度や一時停止といった交通ルールをはじめ、交差点や横断歩道周辺の歩行者の動向を予測し、必要に応じて減速・停止するなど車両を安全に制御します。

渋滞の緩和

自動運転では、道路状況をリアルタイムで把握しながら他車からの情報も取り入れることで、最善のルートを割り出すことが可能です。
また、適切な車間距離の維持や速度の調整が可能なので、渋滞が発生する状況を作り出すことを防止できます。

高齢者や障がい者の移動手段の確保

近年、高齢者ドライバーのブレーキとアクセルの踏み間違いなどによる悲惨な事故が多発しており、社会問題となっています。しかし一方で、都市部以外では公共交通機関の廃止が相次ぎ、マイカーがないと移動が困難な地域も増えています。

自動運転が実現すれば、加齢による判断力の低下に関係なく運転が可能となるため、高齢者でも安全に車に乗ることができるようになります。
また、現在では免許を取得することが難しい障がい者の方であっても、車の運転が可能になると期待されています。

CO2の削減効果

自動運転により、車の不必要な加減速がなくなって渋滞が緩和すると、燃料の無駄な消費を抑えることができます。その結果、CO2(二酸化炭素)の削減効果が期待できます。

ドライバー不足の解消

近年、バスやタクシー、トラックのドライバー不足が慢性化しています。特に物流トラックについて、近年のネットショッピングの利用者の急増に対し、ドライバー不足が深刻な問題となっています。
しかし、自動運転が実現できれば無人でドライビングすることが可能になるので、ドライバー不足は解消されます。

自動運転レベルについて

自動運転レベルはレベル0から6の6段階に分けて定義されています。自動運転レベルは、米国自動車技術者協会(SAE:Society of Automotive Engineers)が定義づけたもので示されるのが世界の主流です。
日本では国土交通省がそれとは別に基準を設け、日本独自の定義を作成しています。

ここでは国土交通省が定める自動運転レベルについて解説していきます。

レベル0:運転自動化なし

ドライバーが全ての動的運転タスクを担う自動車を指します。ADAS(先進運転支援システム)を搭載していない旧来の自動車がこれにあたります。
また、システムが警告を発するだけの予防安全システムなども、自動車の制御についてはドライバー自身が行うため、レベル0に含まれるものと解されます。

レベル1:運転支援

口語的定義は「運転自動化システムが動的運転タスクの縦方向又は横方向のいずれか(両方同時ではない)の車両運動制御のサブタスクを特定の限定領域において持続的に実行」となっています。
つまり、加減速または操舵をアシストするどちらか一方のシステムを搭載している自動車を指します。

アダプティブクルーズコントロール機能(前方を走る車に追従する機能)やレーンキープコントロール機能(車線内走行の維持を支援する機能)、衝突被害軽減ブレーキ(いわゆる自動ブレーキのことで、自動車の前方に障害物があると自動でブレーキを作動させるシステム)などが搭載されている自動車がレベル1にあたります。

2021年11月の法改正により、国産の新型車は全て自動ブレーキの搭載が義務付けられています。
また、法改正以前に発売された軽トラック以外の国産の継続生産車は2025年12月から、軽トラックは2027年9月から、海外の輸入車については新型車は2024年7月から、継続生産車は2026年7月から自動ブレーキ搭載が義務付けられます。
したがって、レベル0の車は現在市場に出回っているもののみとなっていき、次第に姿を消すことになるでしょう。

レベル2:部分運転自動化 / ハンズオフ

口語的定義は「運転自動化システムが動的運転タスクの縦方向及び横方向両方の車両運動制御のサブタスクを特定の限定領域において持続的に実行」となっています。
つまり、レベル1と異なり、縦方向と横方向両方の運動をシステムが制御できるようになり、システムによって加速と減速、操舵を行うことができます。

レベル2までが、運転手がシステムを常に監督する必要があり、自動運転の主体は「人」となります。2023年12月現在、自動車メーカー各社が独自ブランドを展開し、販売しているのはレベル2までとなります。

レベル3:条件付き運転自動化 / アイズオフ

「一定条件下において全ての運転操作をシステム側が行うものの、緊急時には運転手が運転操作を担う」という自動車を指します。
レベル3以上は、原則的に人ではなくシステムの責任において全ての自動運転が行われます。

高速道路の渋滞時など一定の条件下において、ドライバーがハンドルから手を離してもシステムが自動走行してくれ、ドライバーは前方などから目を離していても問題はないことから、「アイズオフ」とも言われます。

日本国内においては、2020年4月の道路交通法と道路運送車両法の改正により、レベル3の走行が可能になりました。
しかし、国産車で今までに販売されたレベル3の自動車は1車種のみです。
「Honda SENSING Elitet」を搭載したホンダの「レジェンド」が世界初のレベル3の自動車として発売されましたが、現在は生産終了となっています。

現在、世界で販売されているレベル3の自動車はメルセデス・ベンツの「Sクラス」と「EQS」のみとなっています。

レベル4:高度運転自動化 / ブレインオフ

限定領域下においてシステムがすべての運転タスクを自動で行い、ドライバー不在でも自動車が走行するようになり、ほぼ完全な自動運転が可能となります。
2023年12月現在、国内・国外ともに市販車でレベル4が搭載されている自動車はまだ販売されていません。

なお、バスやタクシー、シャトルバスなどのレベル4の商用車は、世界各国で実用・実験走行がされています。

レベル5:完全運転自動化

街中から山道までどんな道でも、雷雨や雪などどんな天候でもシステムが代行して運転を自動で行う自動車を指します。

現状の技術では実現困難とされていますが、センサーやAIの進化により、いつか実現する日がいつか訪れることが期待されています。

自動運転レベル別の対応車種例

2023年12月現在、世界で市販車として販売されているのはレベル3までの自動車となり、国産車で販売されているのはレベル2までの自動車となります。
また前述の通り、2021年11月の法改正により、新車についてはレベル1以上の自動車のみの販売へとシフトされています。

ここでは、現在自動車メーカーがその技術にしのぎを削っているレベル2・3の自動車について主な車種の例を見ていきましょう。

レベル2[国産車]

トヨタ ヴェルファイア

トヨタの予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」が搭載されています。

ヴェルファイア/トヨタ

Tokumeigakarinoaoshima, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

【主な機能】

  • プリクラッシュセーフティ:衝突防止をサポート。
  • レーントレーシングアシスト:高速道路の走行をサポート。
  • レーンディパーチャーアラート:車線逸脱防止をサポート。
  • ロードサインアシスト:標識の見逃し防止をサポート。
  • レーンチェンジアシスト:高速道路の車線変更をサポート。

トヨタのこのほかの対応車種

MIRAI、LEXUS LS、アルファード、カムリ、プリウス、RAV4、ハリアー、GR86、カローラスポーツ、ヤリス、ヤリスクロス

ホンダ ヴェゼル

ホンダの予防安全パッケージ「Honda SENSING」が搭載されています。

ヴェゼル/ホンダ

Benespit, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

【主な機能】

  • 衝突軽減ブレーキ(CMBS):先行車や対向車、歩行者との衝突を回避、またはやむを得ず衝突した際の被害を軽減。
  • 誤発進抑制機能・後方誤発進抑制機能:誤発進と判断した場合、自動でブレーキが作動。
  • 路外逸脱抑制機能:車線を逸脱することを警告やステアリング操作で抑止。

ホンダのこのほかの対応車種

Z-RV、N-BOX

日産 セレナ

日産の様々な予防安全システムが搭載されています。

セレナ/日産

Tokumeigakarinoaoshima, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

【主な機能】

  • プロパイロット 2.0:高速道路など一定条件下で同一車線内でハンドルから手を離すハンズオフが可能。
  • 衝突回避ステアリングアシスト:前方の車両や歩行者などへの衝突回避をアシスト。
  • 標識検知機能:標識の見逃し防止をアシスト。

日産のこのほかの対応車種

アリア、セレナ、サクラ

【主な機能】

  • プリクラッシュブレーキ:衝突回避をサポート。
  • 後退時ブレーキアシスト:バックの時の衝突回避をサポート。
  • ツーリングアシスト:アクセル、ブレーキ、ステアリング操作をアシスト。
  • 車線逸脱抑制
  • エマージェンシーレーンキープアシスト:車線変更時の衝突を予測してステアリングを操作。

スバルのこのほかの対応車種

レヴォーグ、レガシィアウトバック

レベル2[輸入車]

BMW X5

BMWでは独自の様々な予防安全システムが搭載されています。

X5/BMW

【主な機能】

  • ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能:高速道路での渋滞時、ドライバーの運転負荷を軽減し安全に寄与する運転支援システム。一定条件下で同一車線内でハンドルから手を離すハンズオフが可能。
  • レーン・チェンジ・ウォーニング:車線変更警告システム
  • 衝突回避・被害軽減ブレーキ
  • ペダル踏み間違い急発進抑制機能
  • ステアリング&レーン・コントロール・アシスト:蛇行防止機能

テスラ モデルY

テスラの自動車は全モデルに予防安全システム「オートパイロット」が搭載されています。

モデルY/テスラ

【主な機能】

  • ナビゲート オン オートパイロット:車線変更を提案し、速度の遅い車やトラックの後ろにとどまらないよう調整するシステム。また、目的地までのルートを最適化するシステムも搭載。
  • オートステアリング:狭く複雑な道路の走行をアシスト。
  • スマート サモン:障害物を避けるアシスト機能。

レベル3[国産車]

ホンダ レジェンド

自動運転レベル3の機能を世界で初めて搭載したモデルで、2021年3月に法人リースで100台限定販売されました。これ以降、日本国内で自動運転レベル3に対応した市販車は発売されていません。

従来の予防安全パッケージ「Honda SENSING」を更に進化させ、自動運転レベル3にまで昇華させた「Honda SENSING Elite」が搭載されています。

レジェンド/ホンダ

【主な機能】

  • トラフィックジャムパイロット:システムが周辺の監視・加減速・ハンドル操作を行う。ドライバーはハンドルから手を放して運転視界から視線を外すことが可能。
  • 高精度デジタル地図採用によるハンズオフ走行:ドライバーの目視なしでも車線変更や追い越しが可能。
  • 緊急時停車支援機能:ハンズオフ機能やトラフィックジャムパイロットの作動中にドライバーがシステムからの操作要求に応じなかった場合、減速・停車を支援。

レベル3[輸入車]

メルセデス・ベンツ Sクラス・EQS

現在自動運転レベル3唯一の市販車として販売されているのが、メルセデス・ベンツの「Sクラス」と「EQS」です。自動運転システム「DRIVE PILOT」によって自動運転レベル3の走行が可能となります。なお、このシステムはサブスクリプション方式となっています。

EQS/メルセデス・ベンツ

【主な機能】

  • DRIVE PILOT:高速道路の一定区間や交通渋滞時に、最高時速40マイル(約64キロ)の範囲内で自動運転をするシステム。ドライバーはハンドルから手を放して運転視界から視線を外すことが可能。

各国・各自動車メーカーがしのぎを削り、より高いレベルの自動運転システムを創り上げようとしている現在。
公道を走行するための法整備や、万が一事故が起きた際の責任の所在など、より高度な自動運転システム搭載車が市販されるようになった場合への準備も課題となっています。

高齢者運転による痛ましい事故の防止や、都市部の深刻な渋滞など、自動車にまつわる様々な問題が解決できるよう、自動運転技術の向上に期待したいですね。


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