1. 外車バトンTOP
  2. バトンブログ
  3. 国産車から輸入車への乗り換え前に知っておきたいポイント
バトンブログ
メルセデス・ベンツ

国産車から輸入車への乗り換え前に知っておきたいポイント

「今まで国産車に乗ってきたけど、次は輸入車に乗ってみたい!」と憧れのある方も多いのではないでしょうか。
しかし、輸入車は国産車と比べて「壊れやすい」「修理費が高い」「購入費用が高い」などといったイメージがありがちです。

今回は輸入車から国産車に乗り替える前に知っておきたいポイントや違いを解説していきます。

よくある輸入車のイメージって?

国産車ユーザーが輸入車に対して持つイメージには「デザインがかっこいい」「高級感がある」といったプラスのイメージがある一方、「壊れやすい」「修理代が高い」「燃費が悪い」などのマイナスのイメージも持たれている方も多いかと思います。

はたして実際はそのようなことはあるのでしょうか?

今回は国産車から見た輸入車へのイメージと実態を解説していきます。
また、これから輸入車を購入しようと考えている方へ注意点やおすすめの輸入車を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

輸入車は壊れやすい?

一昔前は「輸入車は壊れやすい」とよく言われていました。その主な理由は2つあります。

1つは「輸入車の生産国と日本の気候が異なるから」です。

日本とは異なる気候の国で生産されている輸入車は、四季がはっきりしています。
特に夏に高温多湿となる日本の気候に対応できるような設計になっていないため、故障しやすいと言われていました。

もう1つは「輸入車の生産国と日本の交通状況が異なるから」です。

ヨーロッパやアメリカでは、ドイツのアウトバーンやアメリカの信号1つない広大な道路が多くあります。そのため、車も長距離・高速移動を想定して設計されています。
一方、日本の車はは街乗りでストップ&ゴーを繰り返す運転を想定して設計されています。
このように、想定される走行スタイルが異なるため、日本で輸入車に乗ると故障が発生しやすいと言われていました。

しかし、現在では新しい車の企画段階で、自国のみでなく輸出を念頭においていることも多く、さまざまな国の環境下で安全に使用できるような設計が考えられています。

また、日本へ輸出する車には一部日本製の電装部品を使用し、日本の気候に適応できるような工夫が施されている場合もあります。そのため、以前と比べて輸入車の機械的な不具合の発生は大幅に減っています。

輸入車の修理代は高い?

輸入車が故障した場合の修理費は、故障部位や修理業者によっても左右しますが、一般的に国産車の修理費よりも高額となるケースが多いです。

その主な理由は「部品代が国産車よりも高いから」です。
修理に必要な部品は、在庫が国内の整備工場などにないケースも多いです。そのため、海外から取り寄せる際に輸送費がかさみ、結果として国産車の部品代と比べて高額になってしまうのです。

また、「修理工賃が国産車よりも高く設定されている場合が多い」という一因もあります。修理に必要な工具を海外から取り寄せる必要があったり、国産車と比べて複雑な修理を行う手間が発生したりするため、国産車を修理するよりも工賃が高くなる傾向にあります。

同グレードの国産車と比べて性能が低い?

同等クラスの国産車と輸入車を比較した場合、「国産車の方が性能が高い」と言われることがよくあります。しかし、国産車と輸入車ではそもそも重点を置いている箇所が異なります。

国産車は、一般的に燃費性能やコストパフォーマンスの良さに重きが置かれています。

一方、輸入車は高速走行での安定走行性やデザイン性に重きが置かれています。
海外では一般道でも時速80~100キロ制限となっている道路も少なくなく、スムーズに加速することが重要となるため、輸入車はエンジン性能が重視されています。

加速すると、その分エンジンには負荷がかかり、エンジンを動かすためにガソリンが多く消費されることになります。輸入車はエンジン性能に優れている分、国産車に比べて燃費が悪くなることもあるといえます。

ただし現在では、特に欧州で厳しいCO2排出量規制が課されており、燃費性能の高い車も続々とリリースされています。

国産車と比べて購入費用が高い?

「輸入車=高級」というのも、多くの方々が抱くイメージではないでしょうか。

輸入に伴い、車本体や部品の費用に加えて輸送費などが発生するため、同等クラスの国産車と比べて購入費用が高くなる場合も多いのは事実です。

また、メルセデス・ベンツフェラーリをはじめ、日本で知名度の高い輸入車メーカーは本国でも大衆車メーカーではなく、高級自動車メーカーであることも多いです。
そのため「すべての輸入車メーカーの車が高い」というイメージがついてしまっているという事情もあります。

しかし、輸入車の中には、国産車の価格設定とさほど大きく変わらず、購入しやすいメーカーやモデルも数多くあります。
特にプジョールノーフィアットといった大衆車メーカーは購入しやすい価格設定となっています。
例としてコンパクトカーのプジョー 208は318万円~、ルノー ルーテシアは299万円~、フィアット 500は259万円~と比較的購入しやすい価格設定となっています。

プジョー 208アリュール

国産車と輸入車の性能比較

国産車と輸入車には、車に対する考え方や走行環境の違いにより、それぞれ重視されている点が違うことがおわかりいただけたかと思います。

それでは具体的に、車の購入時に気になる性能や特徴について、国産車と輸入車の違いをグラフで見てみましょう。

国産車輸入車
安全性
乗り心地
運転性能
環境性能

安全性

国産車も輸入車も安全性に配慮した車づくりがなされていますが、日本で発生しやすい事故に対して安全面が強化された車という意味では、国産車の方が安全性が高いと言えます。

市街地や住宅地を車が走ることの多い日本では、車と歩行者の対人事故の発生件数が多くなっています。
そのため、対人事故の衝撃を最小限に抑えるため、ボディは衝撃吸収するような素材でつくられており、ボンネットやバンパーが衝突エネルギーを吸収してくれるような構造となっています。

一方、基本的に車は郊外を走ることが多い海外では、車同士の事故件数が多くなっています。そのため、車同士ぶつかった時の損害を最小限に抑えるため、ボディを特殊な溶接で繋ぎ合わせて取れないように工夫したり、フレームやパネルに厚みを持たせることで、ボディ剛性を高めたりといった、ボディの強さを重視した構造となっています。

したがって、輸入車の安全性が低いわけではなく、あくまで日本での事故発生状況を考えたときに、国産車の方が日本にフィットした安全性能を持っていると言えます。

乗り心地

乗り心地の良さは、「走行性の高さ」「騒音や揺れの少なさ」「車内空間の広さ」の3点が揃った時に体感できます。

走行性の高さ」とは、アクセルを軽く踏むだけでスムーズに加速することや、ドライバーの意思で車を自由に操ることのできるハンドリング性能の高さを指します。
これらの点については、日本よりも高速走行することが多い海外において、加速性能や安定したハンドリング性能が求められる輸入車の方が優れていると言えます。

騒音や揺れのなさ」は、騒音や揺れの少ない快適にドライブが楽しめる車の条件でもあります。
具体的には、衝撃を吸収するサスペンションが使用されていたり、ノイズを吸収してくれる素材がボディに使われていたりします。
サスペンションは、全般的に国産車の方が軽く作られています。
体感的には、街乗りでの揺れは国産車の方が少なくなりますが、高速走行での揺れは輸入車の方が少なく感じるでしょう。

車内空間の広さ」は、輸入車の方が一般的に車体が大きいため、車内空間も広いことが多いです。
しかし、近年は国産車も居住性が上がっており、コンパクトな車でも車内空間が広くつくられるようになってきました。

総合すると、乗り心地は輸入車の方が高いと言えます。
しかし、ご自身の走行環境や使用用途によっても乗り心地は異なってくるので、一概にはどちらが優れているとは言えないでしょう。

運転性能

輸入車は国によって異なるものの、ドライバーの意思を思いのままに反映させるハンドリングの性能が高いこと、車体の取り回しの良さ、車がしっかり停止することなど、運転性能が優れていると言えるポイントがたくさんあります。

もちろん国産車でも運転性能に優れた車はありますが、多くの車は運転における性能よりも利便性寄りの設計となっています。

国産車の場合、日本の狭い道でいかに小回りが利くか、いかに燃費良く走れるかといった環境パフォーマンスの高さに特化したつくりになっています。

したがって「車を運転している」という点においては、輸入車の方がより感じられるでしょう。

また、輸入車はボディが頑丈で、エンジンパワーや路面からの衝撃を受け止められるような耐久性の高い設計になっています。
特に欧州車は石畳の道が多いため、サスペンション機能が高く衝撃に強いつくりとなっているため、車両全体の寿命は長いものが多いです。

国産車は低燃費が重視され、車体やエンジンの軽量化を進めたため、耐久性は低く輸入車に比べると寿命が短いと考えられています。
しかし、その分輸入車に比べてパーツは壊れにくいという利点があります。

環境性能

「輸入車は燃費が悪い」というイメージが持たれていますが、昨今はCO2排出量規制が強化され、環境に配慮した車づくりが求められています。
特に欧州車を中心に、ハイスピードで安定性が高くかつ燃費性能が高い車が多くリリースされています。

しかし、環境に配慮した車と言っても、国産車と輸入車ではエンジンのつくりが異なります。

国産車では街乗りで燃費の良さを発揮する「ハイブリッドモデル」が主流である一方、輸入車は長距離運転で燃費の良さを発揮する「ダウンサイジングターボ」や「クリーンディーゼルエンジン」が主流となっています。

市街地での運転や、ストップ&ゴーを繰り返すことの多い日本においては、燃費の良さを十分に発揮できるハイブリッドモデルが適しています。

したがって、日本国内で運転をする上では国産車の方に軍配が上がると言えるでしょう。

国産車のメリット

ここまで紹介してきた国産車の特徴を踏まえて、国産車のメリットを確認していきましょう。

コストパフォーマンスが高い

日本では、諸外国に比べ車を短期間で乗り換える習慣があります。
同等クラスの車種でも、輸入車より50~100万円ほど価格が安い国産車は、乗り換え頻度が高い日本人の文化にぴったりでしょう。

維持費の面においても、故障した際の修理費用が輸入車より安いこと、日本の環境に合わせて造られた国産車は輸入車に比べて壊れにくく修理回数が少なく済む傾向にあることが挙げられます。
また、一般的に輸入車より軽量な国産車は重量税が輸入車より安い可能性があることなどから、総じて国産車は輸入車よりコストパフォーマンスが高いと言えます。

燃費が良い

国産車は、エコカーという概念が生まれる以前から、低燃費・軽量化を目指して技術革新してきました。
現在ではハイブリッド車やEV車などのエコカーが増えており、さらに燃費の良い車が増えています。

また、国産車はエンジンや変速機の先進性が高いと言われています。エンジンの性能が良く変速機も良質である分、走行性能が上がりより燃費性能も高まっています。

故障しにくい

国産車は故障しにくく、故障した場合も修理やメンテナンスなどがしやすいよう、できるだけ少ない部品で作られています。
また、部品や足回りも壊れにくさを念頭に置いた作りになっています。

言い換えれば、パーツが多く複雑なつくりになっている輸入車に比べると、故障となる原因が少ない分故障もしにくいということになります。

輸入車のメリット

ここまで紹介してきた輸入車の特徴を踏まえ、国産車と比べた輸入車のメリットを紹介していきましょう。

デザイン性が高い

国産車と比べて、内外装ともに凝ったデザインとなっているのは輸入車の最大の魅力でしょう。

スタイリッシュだったりスポーティーだったりとかっこいいデザインも多い一方、イタリア車やフランス車に代表されるようにかわいらしいデザインもあったりと、国産車とは異なる魅力のデザインの車がたくさんあります。

また、内装へのこだわりが強いのも輸入車の特徴。細部までこだわり抜かれたパーツは輸入車ならではの魅力です。

国産車では得られない特別感がある

日本における新車販売台数に占める輸入車の割合はわずか5~6パーセント。その中で輸入車は道を走っているだけで目を引く特別感があります。

また、フェラーリランボルギーニアストンマーティンロールスロイスなどのいわゆる超高級車は、国産車では得られない圧倒的な存在感と満足感を感じることができるでしょう。

安定走行性が高い

欧州やアメリカでは制限速度が110キロメートルを超えるような道路が続くことも珍しくないため、高速運転時の安全性や安定性を追及しており、それに耐えうる車が製造されています。

特に、直進安定性の高さやカーブを曲がるときの修正舵の少なさは輸入車の特長と言えるでしょう。
この走行性能の高さを求めるオーナーにとっては、これこそ輸入車に乗る醍醐味と感じることでしょう。

タイプ別おすすめの輸入車

ここまで輸入車と国産車の特徴や違い、メリットについて見てきましたが、それを踏まえて「やっぱり輸入車に乗り換えたい!」という方に、タイプ別のおすすめの輸入車をご紹介します。
ぜひ、初めての輸入車購入の際の参考にしてください。

ステータスを感じたい

「せっかく輸入車に乗るのであれば、ステータスを感じられるようなブランドに乗りたい」という方には、メルセデス・ベンツポルシェがおすすめです。

日本人に圧倒的に有名な輸入車ブランドとしてのネームバリューもさることながら、走行性・操作性も高い評価を得ています。
また、車内のエクステリアも高級かつ居住性にも優れているので、運転者以外の同乗者も快適でラグジュアリーな気分になれるはずです。
ステータスを重んじるオーナー様には、外交面でも優位になれる車と言えるでしょう。

ポルシェ 911 カレラS

維持費を安くしたい

修理やメンテナンスにお金のかかる輸入車とはいえども、できる限り費用を抑えたいという方には、「フォルクスワーゲン ゴルフ」「アウディ A3」「プジョー 308」などがおすすめです。
これらは低燃費かつ走行性能が高いため、普段乗りまたは年間の走行距離が多いオーナー様にはコストパフォーマンス的にピッタリです。

また、軽油はガソリンよりも安いため、上記に挙げたモデルも含めディーゼル車もおすすめです。

フォルクスワーゲン ゴルフヴァリアント TSIコンフォートラインマイスター

かわいくておしゃれな輸入車が欲しい

輸入車の中には国産車にはなかなかない、個性的なデザインの車も豊富にあります。
特にイタリアやフランスの車は、現行モデルでもパイクカーのような丸みを帯びたかわいいデザインが多く、特に女性に人気です。

そんな個性的でおしゃれな車に乗りたい方は「フィアット 500」や「ルノー トゥインゴ」、BMW ミニ全般がおすすめです。

BMWミニ クーパーd ブリックレーン

リセールバリューの高い車が欲しい

「手放して次の輸入車を買うことも考慮して、リセールバリューの高い車が欲しい」という方には、ランドローバーフェラーリランボルギーニ、「メルセデスAMG Gクラス」などがおすすめです。

ここ近年はSUV人気で、並行して高級志向のオフロード車が高値で買い取りされています。
一般的には買い取りは高年式であることが高値の条件ですが、ランドローバーやメルセデスAMGのGクラスは、年式が古いものでも価格が落ちにくいのです。
仮にGクラスでは、5年落ちでも80%ほどのリセールバリューが相場となっています。

フェラーリやランボルギーニの代表格でもあるスポーツカーは、富裕層にとっては投資目的で購入される車種もあるほど、購入価格以上になることもあるほどです。

メルセデスAMG G 63

国産車から輸入車に乗り換えを検討している方に向けて、国産車と輸入車の特徴や違い、メリット、おすすめの輸入車などについてお伝えしてきました。

輸入車に乗り換えることに不安があった方には、安心していただけましたでしょうか。

国産車も輸入車も、車の使用スタイルや重視する点によってメリット・デメリットがあるので、ご自身のカーライフに合わせて自分にぴったりの車を選びましょう!

スポンサーリンク

アナタの外車を査定させてください!

いつでもどこでもPC・スマホから、お車の査定依頼ができます メールで査定依頼する スマホで簡単!LINEからお車の査定依頼もできます LINEで査定依頼する