全国のメルセデス・ベンツ展示の博物館(7選)
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いうまでもなく超高級車のイメージがあるメルセデス・ベンツ。あこがれのベンツを実際に見られる機会があったらうれしいですよね。 今回は国内で新旧のメルセデス・ベンツを見学できる博物館を7カ所紹介します。 気になるベンツがあれば、ぜひとも実際に足を運んで見てみてくださいね。
オールドカーセンタークダン
「クラシックカーの養老院」をコンセプトに創設されたオールドカーセンタークダンは、オーナーの好みにより多種多様のベンツがたくさんあります。
ここにあるメルセデス・ベンツ600は、ショートホイールベースの「リムジーネ」、ロングホイールの「プルマン」の2台。白のメルセデス・ベンツ600プルマン(1963年)は、油圧で装備が動くドアがイージークローザー。全長6mもあるボディは圧倒的なオーラを放ち、重厚なデザインと豪華な装飾に目を奪われます。
また、メルセデス・ベンツ280SE(1970年)は、3.5リッターエンジンを搭載した希少モデル。200馬力、時速200kを越える速度を誇り、洗練された美しいフォルムが魅力です。
施設名 | オールドカーセンタークダン |
住所 | 福島県双葉郡楢葉町山田岡仲丸1-45 |
HP | http://www.kudan.co.jp/oldcarcenter.html |
那須クラシックカー博物館
栃木県にある那須クラシックカー博物館は、全国でもトップクラスの展示数を誇ります。50台以上にわたる世界中の名高いクラシックカーやバイクがずらりと並ぶ光景は圧巻。
グリーンが印象的なメルセデス・ベンツ219(1959年)は、レトロで今とは違う雰囲気のベンツを堪能できます。
ベンツの他にも見どころが多く、映画「スピード・レーサー」に登場したマッハ5が印象的。架空のレーシングカーであるマッハ5のデモカーを見られるのは全国でもここだけ。
写真撮影も自由で運転席に座ってみることもOK。屋内なので雨や悪天候の日でも安心です。
併設されているカフェでは、ソフトクリームやソフトドリンク、ビールまで楽しめます。圧倒される量のミニカーやグッズ、ラジコンなどが陳列されているショップもお見逃しなく。
定期的に車両を入れ替えているので、他のベンツが登場する可能性も!
施設名 | 那須クラシックカー博物館 |
住所 | 栃木県那須郡那須町高久甲5705 |
HP | http://www.nccm.co.jp/ |
メルセデスミー羽田エアポート
羽田空港第2ターミナル地下1階にあるメルセデスミー 羽田エアポートは、「Mercedes me Tokyo HANEDA」として2015年7月にオープンしました。ベンツに気軽に親しんでもらえるようにというコンセプトでメルセデス・ベンツ日本が運営しています。
このメルセデスミーは、この羽田空港のほか六本木や品川、大阪でも展開しています。
普段車に興味のない人たちにも興味をもって親しんでほしいという目的で、たくさんの人々が行き交う空港に拠点を置かれました。常時3台の最新のベンツが常設され、今はメルセデスAMG G63 Magno Hero Editionが展示されています。
展示車両は入れ替わる可能性があるため、お目当てのベンツがある場合はホームページやSNSをチェックしてくださいね。
2021年に「メルセデスミー羽田エアポート」としてリニューアルした際、さらに施設は拡張して「The Minatoya Lounge (ザ・ミナトヤ・ラウンジ)」がオープンし、さまざまな飲食店やショップが出店しています。
伝説の立ち食いそば屋「港屋」がメルセデス・ベンツとコラボしたこの店舗は、そばつゆにラー油、つけ麺という肉そばが特徴。
着席のラウンジ仕様となっていてベンツを見ながら食べられます。
また、ライフスタイル商品「メルセデス・ベンツ コレクション」では、アパレルや文房具、スーツケース、キーホルダーなど豊富なグッズが勢ぞろい。
メルセデス・ベンツのシンボル「スリーポインテッドスター」があしらわれたグッズは、購買意欲を刺激してくれます。トイカーやベビーグッズ、マスコットベアなど、お子さま向けのグッズも充実。
定番の人気を誇っていたKrispy Kreme Doughnuts(クリスピー・クリーム・ドーナツ)はリニューアル後も健在です。
現在、期間限定でドイツの老舗ピアノメーカー・ベヒシュタインのグランドピアノがストリートピアノとして設置されています。メルセデス・ベンツとベヒシュタインは、ともにドイツの伝統的なトップブランド企業。最高級のグランドピアノの音色を聞きながら、おしゃれな雰囲気を楽しめます。
設置期間は2023年11月30日までの予定なので興味のある方はお早めにどうぞ!
施設名 | メルセデスミー羽田エアポート |
住所 | 東京都大田区羽田空港3-4-2 |
HP | https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/brand/mb-live/mercedesme.html |
トヨタ自動車博物館
トヨタ自動車の創立50周年の記念事業の1つとして1989年に設立されたトヨタ自動車博物館。
「クルマ館」と「文化館」にわかれ、クルマ館では、自動車の誕生から発展の歴史を詳しく学びながら実車を見学できるのが特徴。国産車と外車合わせて約140台が常設されています。
エントランスを通り抜け2階のエスカレーターをのぼると、すぐ横にメルセデス・ベンツのパテントモトールヴァーゲンのレプリカと遭遇します。ドイツ人のカール・ベンツが1886年に発明した世界初のガソリン自動車といわれるもので、棒状のハンドルで前輪を操作する3輪車で自転車のようにタイヤが細くなっています。
数々のレースで勝利を飾ったメルセデス・ベンツ500K(1935年)は、Sシリーズの後継として開発されました。赤と黒の美しいコントラスト、5つ並んだ目玉のようなヘッドライトが印象的。
直列8気筒OHVエンジンはスーパーチャージャーで過給し、前輪独立懸架をもつスタイリッシュなグランドツアラーです。
メルセデス・ベンツ300SL(1955年モデル)は3.0リッターの直列6気筒エンジンを搭載しています。流線型のスポーツカーで左右跳ね上げ式のガルウィングドアが特徴的。窓ははめ殺し仕様のため、当時は夏場のドライブは厳しかったのではないでしょうか。
故・石原裕次郎さんが乗っていた愛車としても有名。ここにあるのは、今は閉館されてしまった北海道小樽の「石原裕次郎記念館」で展示されていた車両です。
他にもベンツ14/30HPやメルセデス・ベンツ 190E W201(1989年)など、珍しいメルセデス・ベンツの車がたくさん見られます。
トヨタ自動車博物館の展示エリアはとても広いです。見学に疲れたら、併設のレストランやカフェで休憩してみるのもいかがでしょうか。
しかも入館料無料のエリアにあるので、ミュージアムに入場しなくても食事を楽しめるのがうれしいポイント。
「レストラン「AVIEW」で、カレーやハンバーグやステーキなど洋食を中心に、お子さまランチも充実しています。
博物館名物のカレーはビーフカレー、チキンカレー、野菜カレーの3種類。ビーフカレーは辛口と甘口があり、どなたも好みの味を堪能できます。世界の名車が描かれた紙製のランチョンマットは記念に持ち帰ってOK。
名古屋風あんかけパスタなどのご当地メニューを味わえるのもここならではの魅力です。また、野外のテラス席も用意されています。
カフェ「CARS & BOOKS」では、コーヒーや紅茶などのソフトドリンク、アイスクリームなどの軽食でほっと一息。お子さま連れにうれしいキッズメニューも充実。
施設名 | トヨタ自動車博物館 |
住所 | 愛知県長久手市横道41-100 |
HP | https://toyota-automobile-museum.jp/ |
日本自動車博物館
石川県金沢市にある日本自動車博物館は全国トップの車両を所有し、常時500台が展示されています。
戦後のメルセデス・ベンツを発展させた170DSは、従来型のガソリンエンジンに加え、副室式予燃焼方式を採用した高性能なディーゼルエンジンが追加されました。
日本自動車博物館にあるメルセデス・ベンツ600はリムジーネで、1960年代当時としては最新技術のパワーウィンドウやパワステが搭載されています。
ガルウィングが特徴的な300SLは、日本で最初に300SLを所有した俳優の夏木陽介さんが実際に使用していた愛車です。
300SLとほぼ同時期に販売されたスポーツカーメルセデス・ベンツ190SLは、300SLより一回り小さい廉価版なので、当時は多くの人が買い求めた車両です。美しいシルバーの輝きと品格を漂わせる流麗なフォルムが印象的。
他にもメルセデス・ベンツ280S、180D、220SEクーペ、200リムジーネ、300SAELリムジーネ、300CCなど数多くのベンツが展示されています。
施設名 | 日本自動車博物館 |
住所 | 石川県小松市二ツ梨町一貫山40番地 |
HP | https://www.motorcar-museum.jp/ |
駄知旧車館
岐阜県土岐市にある駄知旧車館はダイハツやマツダ、ボルボのディーラー・中根モータースが運営しています。もともとはスタッフの鈑金技術や塗装技術向上のためにレストアから発展した、国内でも珍しい博物館です。
昭和の国産車がメインですが「メルセデス・ベンツ」「ボルボ」などの輸入車も数多く見られます。
ここではフルレストアされたメルセデス・ベンツ220(1952年)が見どころ。傷みが激しかった車体は、レストアにより超高級車として往年の輝きを取り戻しました。SOHC直列6気筒エンジンを搭載し、戦前の面影をふんだんに伝えてくれます。
その他、レストア1号車として手がけた1987年式のパンサー・リマが見られます。
開館するのは月1~2日程度と不定期なので、見られる機会はとても貴重。お出かけの前にはホームページの開館カレンダーをご覧ください。
施設名 | 駄知旧車館 |
住所 | 岐阜県土岐市駄知町1410 |
HP | https://kyushakan.com/ |
ジーライオンミュージアム
100年近い歴史ある大阪の赤レンガ倉庫。その一角にあるのがジーライオンミュージアムです。
異国情緒漂う絶好のSNS映えスポットとして人気で、ウェディングフォトの撮影にも利用されるほど。GLIONグループが運営し、敷地面積3000坪を誇ります。
国内外の珍しいヴィンテージカーが集結するスケールの大きさは圧倒的。
保有するすべてのクラシックカーが、きちんと動くようにこだわってメンテナンスされています。
赤レンガをバックに展示されているメルセデス・ベンツ280SLの美しさは感動的。シルバーが輝く1953年式のロードスターも見られます。
ショールームでは往年の名車を見学とともに車両販売が行われ、旧車とオーナーの橋渡しの役割を担っているのが特徴。
併設されているヴィンテージ調のステーキハウス「AKARENGA STEAK HOUSE」では、ピアノのロマンチックな生演奏とともに食事を楽しむことができます。コナラ、クヌギ、カシ、アベマキの薪を使用した独自の熾火焼を味わいながら、赤レンガのクラシカルな雰囲気に酔いしれるのも趣深いものですね。
毎週月曜日が休館日で、月曜日が祝日の場合は翌日の火曜日が休館です。不定期で臨時休館があるため、訪れる際はホームページをご確認ください。
施設名 | ジーライオンミュージアム |
住所 | 大阪府大阪市港区海岸通 2-6-39 |
HP | https://glion-museum.jp/ |
いかがでしたか?
高級感あふれるメルセデス・ベンツ、それも古いタイプとなると、見かける機会はそう多くはありません。
クラシックカーをメンテナンスして、よい状態を維持するのはコストがかかるもの。手間を惜しまず手入れをし、当時に近い状態でベンツを見せてくれる博物館には感謝しきりですね。
また、クラシックカーばかりでなく、メルセデスミーでは最新のベンツを見ることができ、これからのベンツの未来を垣間見ることができるのも楽しいですね。
ベンツに興味がある方は、ぜひお近くの博物館へ足を運んでみてください。実物を見てみると、時代とともに歩んできたメルセデス・ベンツの変革をより深く感じることができるのではないでしょうか。
また、自分好みのベンツのタイプや所有したときのイメージがより描きやすくなり、お気に入りの車との出会いにつながるかもしれませんよ!