【自動車保険】オーナータイプ別のおすすめ保険プラン
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カーライフにかかせない自動車保険。運転者や家族構成の特徴、車の使用用途、車の特性などによって、自動車保険の契約条件や付帯すべき特約などは異なります。
今回は外車オーナー全般・タイプ別に、自動車保険を契約する際のポイントをお伝えします。
全員必ず確認!契約条件
保険契約時に必ず確認すべき契約条件です。保険料が大きく変動する原因になるため、契約前に必ず確認しましょう。
また、契約条件で運転対象者外となる人が運転した場合、事故の際に保険適用外となってしまいますので、運転する可能性がある人全員をカバーする契約条件になるよう注意しましょう。
なお、「運転者限定特約」「運転者年齢条件特約」はいつでも変更できますので、運転者となる人の範囲や年齢が変わった場合、すみやかに変更するようにしましょう。
対人賠償保険
保険で補償される運転者の範囲を限定する特約です。運転者を限定することで事故のリスクを減らし、保険料を軽減できます。
限定条件は「限定なし」「家族限定」「本人・配偶者限定」「本人限定」があります。なお、近年「家族限定」は廃止されている保険会社も多くあります。
運転者年齢条件特約
運転者の年齢を制限する特約です。10代・20代の運転に慣れていない年代は事故率が高くなるというデータをもとに、運転者の年齢に制限をつけることで保険料を軽減できます。
限定条件は主に「35歳以上」「26歳以上」「21歳以上」「全年齢」などの区分があります(保険会社によって異なります)。対象年齢が高い限定条件ほど、保険料が安くなります。
年齢条件が適用されるのは「記名被保険者(主な運転者)」「配偶者」「記名被保険者または配偶者と同居の親族・子供」となり、「別居の親族・子供」「友人・知人」は適用されません(保険会社によって異なります)。
- <例>運転者限定特約 限定なし・運転者年齢条件特約 35歳以上の場合
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- 記名被保険者と同居の子供(20歳)→運転不可
- 記名被保険者と別居の子供(20歳)→運転可
なお、高齢者運転の事故率は高くなるというデータから、「運転者年齢条件特約」とは別に、年齢間のリスクに応じた保険料が算出されており、60歳以上になると1歳年齢が上がるごとに保険料が上がっていくケースがあります(保険会社や契約条件によって異なります)。
使用目的
自動車の使用用途・頻度に応じて保険料は異なります。ほとんどの保険会社で「業務使用」「通勤・通学使用」「日常・レジャー使用」の3つの選択肢があります。運転頻度などから判断して、「業務使用」→「通勤・通学使用」→「日常・レジャー使用」の順に保険料が安くなります。
「業務使用」は車を定期的かつ継続して仕事に使用する場合を指します。たとえば自営業で自宅から作業現場まで向かったり、営業先まで訪問したりするなどの用途です。保険契約期間の1年を通して、平均月15日以上業務目的で使用する場合は「業務使用」にあたりますが、この基準以下の使用頻度の場合は「通勤・通学使用」もしくは「日常・レジャー使用」となります。
「通勤・通学使用」は車を「業務使用」に該当しない使い方をしている、かつ通勤や通学で使用する場合を指します。保険契約期間の1年を通して、平均月15日以上通勤・通学目的で使用する場合は「通勤・通学使用」にあたりますが、この基準以下の使用頻度の場合は「日常・レジャー使用」となります。なお、家族を平均月15日以上会社や学校、駅まで送り迎えしている場合に「通勤・通学使用」「日常・レジャー使用」のいずれが適用されるかは、保険会社によって異なるのでご確認ください。
「日常・レジャー使用」は「業務使用」「通勤・通学使用」のいずれにもあてはまらない場合を指します。パートの通勤のため週2回使用する場合や、バスが遅延しやすい冬場のみ通勤に使用する場合などは、「平均月15日以上通勤に使用する」にあてはまらないため「日常・レジャー使用」となります。
ゴールド免許割引
主な運転者である記名被保険者が保険始期日時点でゴールド免許を所持している場合、保険料が割引となります。「保険始期日時点」でゴールド免許を所持している必要があるので、保険が満期を迎えるまでの途中でゴールド免許に変更となったとしても、次回の保険契約更新までは割引が適用されません。
なお、運転者が複数いる場合は「主な運転者」を記名被保険者にする必要があります。主な運転者Aがグリーン免許もしくはブルー免許を所持しており、他の運転者Bがゴールド免許を所持している場合、ゴールド免許の割引を適用するためにBを記名被保険者とすることは虚偽の申告となり、万が一事故が起きた場合に補償を受けられない可能性があるのでご注意ください。
外車の全オーナー確認要!基本補償・特約
車両保険は「一般」と「エコノミー」がある
車両保険には大きく分けて「一般」と「エコノミー」の2つがあります。「エコノミー」は「一般」と比べて補償内容を限定することで保険料が安くなっていますが、「一般」で補償される「自損事故」「自転車・動物との衝突」「あて逃げ」などが補償対象外となります(保険会社によって補償対象外となる内容は異なります)。
事故で修理が必要になった場合、外車は国産車と比べてパーツや板金塗装の価格が高額になることが多いです。また、外車は高級なイメージのため、盗難や車上荒らしの被害に遭う確率が国産車より高い傾向にあります。この外車の特徴を踏まえて、愛車を「一般」と「エコノミー」どちらで契約した方が良いか検討する必要があります。
修理費用が高い外車には「車両無過失事故特約」がおすすめ
自身に過失がなく相手車両に一方的に追突された事故で、自身の車両保険を使用して車を修理する場合ノーカウント事故として取り扱われ、次年度以降の等級に影響を与えなくする特約です。
通常、運転者自身に過失がない事故では、相手車両の自動車保険の対物賠償保険から修理費用が支払われますが、相手車両が無保険車、または修理費用の支払い能力がない場合、追突された側が自身の車両保険を使用して修理する、または自腹で修理することになります。
「無保険の車に衝突される事故なんて、めったにないのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、全国の車の10台に1台は無保険と言われています。修理額が高額になりやすい外車が無保険車に衝突され、自身の車両保険を使用して修理する、もしくは自腹で修理するとなると、思わぬ高額出費につながりかねません。そんな外車こそ「車両無過失事故特約」はおすすめです。
ただし、この特約の支払対象となるのは、相手の氏名や相手車両の登録番号などが確認できる場合のみとなり、当て逃げ事故は対象外となります。また、ネット通販型自動車保険では、この特約が用意されていない会社も多数ありますのでご注意ください。
「弁護士費用特約」は必ず付帯
自身の過失がないもらい事故が発生し、損害賠償請求をする場合に弁護士に委任したり相談したりする費用を補償する特約です。契約者に過失がない場合、弁護士法により保険会社は相手方に示談交渉ができません。もしこの特約を付帯していない場合、もらい事故の際には自分で弁護士に依頼するか、自分で相手方に交渉しなくてはなりません。
もし相手や相手の保険会社から納得のいく修理費用が支払われなかった場合、自分自身で支払金額を上げるようと交渉するのはかなり難しい作業といえます。ましてや修理費用が高額になりやすい外車では、なおさら交渉が難航することも考えられます。リスクヘッジのため、必ず「弁護士費用特約」は付帯するようにしましょう。
外車オーナータイプ別 保険加入のポイント
家族構成や運転者の特性、車の使用用途などによって、適切な保険契約の内容は異なります。外車オーナーのタイプ別に保険加入のポイントを見ていきましょう。
①「フォルクスワーゲン ポロ」オーナーの女性
- ≪オーナー情報≫
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- 本人情報
- 女性(35歳・ブルー免許)
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- 家族情報
- 夫(36歳・ゴールド免許)
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- 運転者 本人・夫
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- 主な使用用途・使用頻度
- 〈本人〉週5回程度買い物に使用
- 〈夫〉2ヶ月に1回程度レジャーに使用
- ≪保険加入のポイント≫
- 「運転者限定特約」は「本人・配偶者限定」にしましょう。
- 「運転者年齢条件特約」は女性・夫ともに35歳以上のため「35歳以上」でよいでしょう。
- 主な運転者の女性がブルー免許のため、ゴールド免許割引対象外になります。
- 女性・夫ともに買い物やレジャーのみの利用のため、使用目的は「日常・レジャー使用」としましょう。
- 日常利用が多いので、スーパーや買い物先での駐車場トラブルの危険性を考慮して、車両保険は当て逃げ・盗難・車上荒らしを補償するプランに加入するのがおすすめです。
②「BMW 1シリーズ」オーナーの男性
- ≪オーナー情報≫
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- 本人情報
- 男性(42歳・ブルー免許)
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- 家族情報
- 妻(34歳・ゴールド免許)・子供2人
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- 運転者 本人・妻
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- 主な使用用途・使用頻度
- 〈本人〉週2回程度買い物や家族旅行に使用
- 〈妻〉週5回程度子供の幼稚園の送り迎えに使用
- ≪保険加入のポイント≫
- 「運転者限定特約」は「本人・配偶者限定」にしましょう。
- 「運転者年齢条件特約」は妻が35歳未満のため「26歳以上」としましょう。
- 主な運転者が妻になるため、ゴールド免許割引対象になります。
- 週5回程度幼稚園の送り迎えに使用しているため、使用目的は保険会社により「通勤・通学使用」「日常・レジャー使用」のいずれにあてはまるか異なります。契約時に確認をしましょう。
- 車の使用頻度が高く、使用用途が日常生活にかかせないため、修理時の代車費用をカバーする「レンタカー費用特約」を付帯するのをおすすめします。
- 家族が自転車事故を起こして他人にケガをさせてしまう、子供が他人のモノを誤って壊してしまうなど、日常で損害賠償責任を負うトラブルを起こしてしまうことに備えて「個人賠償責任特約」を付帯するのがおすすめです。
③「ジープ ラングラー(新車)」オーナーの男性
- ≪オーナー情報≫
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- 本人情報
- :男性(28歳・ブルー免許)
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- 家族情報
- 独身
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- 運転者 本人・友人
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- 主な使用用途・使用頻度
- 週1回程度キャンプ・登山・スキー
- ≪保険加入のポイント≫
- 「運転者限定特約」は友人も運転することもあるため「限定なし」にしましょう。
- 使用目的は「日常・レジャー使用」での契約になるでしょう。
- 「運転者年齢条件特約」は「26歳以上」で契約しましょう。(友人・知人は年齢条件の適用範囲外のため、何歳の人でも運転可能)
- 事故で全損となった場合、再度ジープ ラングラーを購入予定であれば、購入価格が高額なため「新車特約」を付帯するのがおすすめです。
- 事故や車両盗難・車上荒らしでキャンプ・登山・スキー用品が壊れた・盗まれた場合に備え、修理費や再購入費用の一部が補償される「身の回り品補償特約」を付帯するのがおすすめです。(支払条件は保険会社によって異なります)
自動車保険の基本的な補償や特約、外車の保険のポイントについて、理解を深めることができたでしょうか。
代理店型自動車保険とネット通販型自動車保険のいずれで契約するとしても、おすすめプランをそのまま契約するのではなく、ご自身のライフスタイルや考えにあった保険金額や特約を設定して契約することが大切です。
万が一の事故の際に「補償をちゃんとしておけばよかった!」という事態を防ぐため、車の購入時のみならず、定期的に補償内容をチェックすることをおすすめします。