リセールバリューの高い外車を選ぶには?ポイントとおすすめ車種を紹介
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長年外車(輸入車)はリセールバリュー(売値)が低く、5年後には値がつかないとまで言われていましたが、近年ではその状況もかなりよくなってきました。
では、一体どんな車がとくにリセールバリューが高いのか。
この記事ではリセールバリューの高い車の具体的な紹介と、リセールバリューの高い車を選ぶポイントを解説します。
リセールバリューが高い外車の特徴
せっかく外車を買うのであれば、売値の高い車に越したことはないですよね。
リセールバリューが高い外車の特徴として、
- ブランド力
- 耐久性と信頼性
- 需要と供給
の3つが挙げられます。本章では、具体的にこの3つについて紹介していきます。
ブランド力
フェラーリやポルシェ、メルセデス・ベンツ、BMWなど日本国内での知名度も高く、根強い人気のあるメーカーの車は中古車相場での価値も安定しています。
またテスラなどは新興メーカーですが、ブランド力がありリセールバリューが期待できます。
耐久性と信頼性
エンジンやトランスミッションなど車の要となる部品の耐久性が高いブランドは長期間リセールバリューを保ちやすいです。
また、プラットフォームの剛性が高いボルボや、質実剛健なイメージのあるドイツ車など、安全性の高いイメージのあるブランドも中古車相場で人気です。
需要と供給
単純に人気のある車種は需要が高いので中古車相場での価値が下がりにくいです。
日本ではとくに、メルセデス・ベンツやBMW、アウディなど日本車に近い存在とも言えるドイツ車が人気です。
ポイントは燃料油種とパワートレーン
リセールバリューの高い外車というのは、メーカーだけで決まるものではありません。
高騰し続けるガソリン代や、多様化したパワートレーンによって中古市場の価値は日々変化しています。
この章では、リセールバリューの高い車を購入するのに役立つ、知っているようで知らない燃料油種とパワートレーンについて解説します。
燃料油種
ガソリンスタンドなどでよく目にする3つの油種「レギュラー」「ハイオク」「軽油」。
実はこの3つにも、リセールバリューの高い、低いがあるのをご存知でしょうか?
おさらいの意味も込めて、改めてこの3つの油種について紹介します。
レギュラーガソリン | 日本でもっとも一般的なガソリンの種類です。 維持費が低く、多くの日本車はレギュラーガソリン仕様です。 その逆で、輸入車にはレギュラー仕様車がないように思われがちですが、Jeepの一部車種はレギュラーガソリン仕様となっています。 ガソリン車の中では比較的コストがかからず維持ができます。 |
ハイオクガソリン | 外車の多くはハイオクガソリン仕様です。 性能面では優れているのですがコストが高く、日本車と並べるとどうしても中古車市場でリセールバリューは低くなりがちです。 ですが、スポーツカーや高級車などはハイオク仕様が必須なことに加え、外車は売る人も中古車を買う人もハイオクを承知の上なので外車だけでマーケットを見たうえでは影響は少なめです。 |
軽油(ディーゼル) | 軽油は燃費がよく燃料費も安いため、コストパフォーマンスもよく人気のある種類です。 ですが激しい走行音や環境規制が厳しくなり、一時軽油は敬遠されていました。 しかしクリーンディーゼルの登場により人気が回復してきたのも事実です。 また、ディーゼルエンジンの静粛性も近年格段にあがりリセールバリューが期待できます。 |
パワートレーン
上記ではガソリン車のなかの油種について解説しましたが、ここ10年ほどパワートレーンも多様化しました。リセールバリューについてだけではなく、ハイブリッドやEVについても改めて解説します。
ここでは代表的な3種類のパワートレーンについてご紹介します。
ガソリン車 | インフラが整っていて、安定して人気のあるパワートレーンがガソリン車です。 とくに地方や長距離運転を行うユーザーにとっては、ガソリンスタンドに簡単に給油できるガソリン車を重宝する人も多いでしょう。 ですが、近年ではEVや HV車の人気も高く、ガソリン車の人気が下がり傾向なのは否めません。 また、日本車に比べ燃費がイマイチな外車も多く、敬遠される理由の1つとなっています。 |
ハイブリッド車 | ハイブリッド車は、ガソリン車と電気自動車の両方の要素を持つ車です。 エンジンとモーターの2つ以上の動力を搭載していて、時々によって使用する動力を切り替えています。 電気自動車のように外から充電することはできません。 近年のSDGs意識や、都市部や通勤需要が高い地域では需要もあるため、人気のモデルは中古車相場でも価値が落ちにくいです。 |
電気自動車 | 充電インフラの心配や、半導体不足など様々な理由で一時失速気味だった EVも、また元気を取り戻しつつあります。 カーボンニュートラル実現に向けて欧州では2035年にEVが義務化、日本政府も同じく35年までにガソリン車の新車販売中止を目指していることもあり、EVの売れ行きとインフラ整備もまさに「鶏が先か、卵が先か」の状態。 |
ほかにも、PHEV車やFCV車など多様なパワートレーンの車が存在します。
リセールバリューの観点から、ご自分の愛車や乗りたい車種のパワートレーンの特徴について知っておくのもよいでしょう。
リセールバリューの高い外車を紹介
いよいよ、実際にリセールバリューの高い外車についていくつか紹介します。
とはいえ、中古市場は日々変化するものでもあるので、一概に「この車種はいつもリセールバリューがいい!」とは言えないのですが、ぜひ参考にしてみてくださいね。
BMW 3シリーズ
BMWの象徴とも言えるキドニーグリルが、精かんな顔つきをより一層際立たせるBMW 3シリーズ。
コンパクトセダンとも言えるサイズ感も含め、日本の道路事情にマッチしており人気です。
マイナーチェンジの多い車種ですが、BMW然としたスタイリングが大きく変わることがないので、中古車相場での価値も下がりにくいです。
BMW 3シリーズ 330e
330eは3シリーズのプラグインハイブリッドモデルです。
外車ではコンパクトセダンのブラグインハイブリッドは多くなく、日本国内での市場価値も高いです。
人気の3シリーズが持つスタイリングで燃費効率もいい点からリセールバリューも高めで安心です。
アウディQ5
一時日本市場で低迷も見られたアウディですが、近年では人気が戻ってきました。
クーペスタイルのスポーツバックがほかの車との差別化にも貢献しており、サイズ感も日本に向いていることから中古車需要も高いです。
また、全モデルが4WDで、2リッター直4ディーゼルターボ搭載モデルもあることなど「走り」を重視するユーザーからも人気があります。
メルセデス・ベンツ Gクラス
プレミアムSUVの代表格です。近年のSUVブームに加え、高級ブランドでありながら遊び心のあるスタイリングで長年人気を博しています。
2018年のビッグマイナーチェンジ以降大きなスタイリング変更はなく、中古車相場での価値も落ちにくくなっています。
また、完全なるSUVスタイルでありながら、メインユースは街乗りなので市場に出回る車体も綺麗です。
ポルシェ911
スポーツカーのなかでもかなり人気の高い車種です。
車に馴染みのない人でも聞いたことがあるかもしれません。ネームバリューがあるだけでなく、耐久性、信頼性も高く中古車市場でも需要があります。
また、長年所有している愛好家も数多く存在し、長く所有すればするほど価値があがる場合もある希少車です。
ボルボ XC60 リチャージ
剛性の高さと先進安全性能、北欧デザインからファンも多いのがボルボ XC60です。
「リチャージ」はプラグインハイブリッドモデルとなっており、リセールバリューに大きく貢献しています。
ラグジュアリーSUV車のブラグインハイブリッドモデルの市場価値もあがりつつあるので、今後さらに中古車需要が高まる可能性があります。
まとめ
リセールバリューの高い外車に際のポイントと、おすすめの車種を紹介しました。
メーカーのブランド力や、その車の耐久性、安全性などに加えパワートレーンや燃料油種もリセールバリューをあげる重要なポイントになっています。
また、今回あげた車種やポイントだけでなく、今後はEV車のリセールバリューにも期待ができそうです。
現にテスラのリセールバリューはすでに需要高ですが、理由の1つにEV充電のインフラ設備が以前より充実してきた点が挙げられます。
みなさんもここ数年でEV充電スポットの増加を体感しているのではないでしょうか?
大きな懸念点だった走行距離に関してもWLTCモードで500km以上の航続距離を出すモデルも登場してきており、バッテリーのサイズアップなど年々進化しています。
SDGsへの意識の高まりと、車としての機能や性能が安定してきた今後、EVの需要はさらに高まる可能性があるので、ぜひ注目してみてくださいね。