マイナーチェンジ・フルモデルチェンジの違いとは?
(最終更新日:)
新しい車のCMを見ていると、「マイナーチェンジ」「フルモデルチェンジ」というワードを見たり聞いたりすることがありますよね。
どちらも外装や内装を変えることを指しますが、具体的に何がどう違うのか知らない方も多いのではないでしょうか?
今回は、この「マイナーチェンジ」「フルモデルチェンジ」の違いについてお伝えします。
新たに登場する車の購入を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください!
マイナーチェンジとフルモデルチェンジの違い
一口にモデルチェンジといっても、マイナーチェンジ・フルモデルチェンジでは内容が大きく異なります。マイナーチェンジ・フルモデルチェンジについて詳しくお伝えします。
マイナーチェンジとは
車の内装や外装を変えることをマイナーチェンジといいます。エンジンや主要な部分は変更されません。約2~3年の間隔で行われるケースが一般的です。
外装のみを変えるケースや、ヘッドライトなどのパーツを変えるケースもマイナーチェンジの一つ。
寄せられた意見を反映させて改善したり、装備の充実を図ったりして市場のニーズに応えます。
フルモデルチェンジとは
マイナーチェンジに対して、エンジンや車両を丸ごと変更させることをフルモデルチェンジといいます。外装から内装、基本設計など、ガラリと改良・変更されるのが特徴。
フルモデルチェンジのサイクルは4~6年が一般的で、マイナーチェンジよりも周期が長めです。
同じ名称でも型式が異なり、まるで別の車のように大幅にデザインが変わるケースがあります。
ビッグマイナーチェンジについて
ビッグマイナーチェンジとは、ヘッドライドやグリルなどの外装や内装を一気に変化させること。フルモデルチェンジと同等レベルの大幅な変更が行われるのが特徴。
明確な定義はなく、フルモデルチェンジより短期間のスパンで変更する場合にビッグマイナーチェンジと呼ばれるケースが多く見られます。
どのタイミングで買ったらいい?
車を購入する時は、どんなタイミングで買ったらよいのか気にする方も多いでしょう。
マイナーチェンジ・フルモデルチェンジの前と後でそれぞれメリット・デメリットがあります。これから4つにわけて説明します。
マイナーチェンジのメリット
マイナーチェンジのメリットは、前期型から大幅な変更はないため品質が安定しています。
改善の要望や場合によってはリコールなどを経て対策を繰り返すため、マイナーチェンジを重ねる度に品質は洗練されてくるのが特徴。改良が重ねられるため仕上がりが向上し、故障や不具合などが少なくなります。
また、新型車の販売が迫っている時期ならば、大幅な値引きを期待できるのもメリット。
マイナーチェンジのデメリット
マイナーチェンジのデメリットの一つに、目新しさがないことが挙げられます。そのためリセールバリューにはあまり期待はできません。また、街中に同じ車を高頻度で見かけるため、自分の個性を出しにくいのが難点。
フルモデルチェンジのメリット
フルモデルチェンジのメリットは、なんといっても新鮮さ。そして販売直後であれば他の人と車が被りにくいことが挙げられます。また、デザインや性能が改善されているのもメリットの一つ。
数年乗った後に売却しても、リセールバリューが十分に期待できるのもポイントです。
フルモデルチェンジのデメリット
購入時に値引きがされにくいのがフルモデルチェンジのデメリット。注目される新型車は売れやすいので、大きな値引きは期待しにくいもの。
また、人気車種となると納車までの期間が長くなり、なかなか手に入らないことも。
2024年上半期にモデルチェンジする注目の車
2024年上半期にモデルチェンジ予定の車を、輸入車と国産車にわけて紹介します。
輸入車
MINI カントリーマン クロスオーバー(フルモデルチェンジ)
BMWは「MINI クロスオーバー」のフルモデルチェンジした新型「MINI カントリーマン(MINI Countryman)」2024年モデルとして2024年3月に発売開始されました。
新モデルでは、フロントフェイスを印象づける新型ヘッドランプが導入されました。一新されたエクステリアやインテリアデザインのほか、よりSUVらしくなった力強さが魅力。
機能面も大きくリニューアルし、MINIとして初となるハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能を搭載。安全機能や運転支援システムをより充実させました。
チェンジ種別 | フルモデルチェンジ |
販売時期 | 2024年3月 |
製品ページ | https://www.mini.jp/ja_JP/home/range/new-mini-countryman.html |
アウディ Q6 e-tron(マイナーチェンジ)
アウディから2024年3月発売の電気自動車SUV「Q6 e-tron」は、「インテリアからデザインする」をコンセプトに掲げています。
ポルシェとの共同開発でEV専用プラットフォームを初採用しました。
800Vオペレーションと100kWhバッテリーの搭載により、航続距離は最大600km以上(WLTPモード)を実現。急速充電は最大270kWに達し、わずか4分間の充電でも100km相当の航続距離が回復できます。
ボディーサイズはQ5より少しサイズアップし、室内スペースはさらに快適になりました。
密閉型のフロントグリルや上下2分割ヘッドライトが印象的です。
ソフトウェアは常に最新情報がアップデートされ、インテリジェント機能も充実しています。
チェンジ種別 | マイナーチェンジ |
販売時期 | 2024年3月 |
製品ページ | https://www.audi.co.jp/jp/web/ja/models/q8/q8.html |
BMW X2/BMW iX2(フルモデルチェンジ)
BMWでは2024年3月にフルモデルチェンジされたX2とiX2が発売されました。
2018年に登場した「X2」は“スポーツ・アクティビティー・クーペ ”というコンセプトで誕生したクロスオーバーSUV。
クーペを思わせるデザイン、マトリクスハイビーム付きのアダプティブLEDヘッドライト、水平基調のリアコンビランプなどが特徴です。
モダンで高級感を漂わせるインテリアは、BMWカーブドディスプレイや、コントロールパネルを備えたフローティングタイプのアームレスト、新開発のシートなどが印象的。
電動パワートレインを搭載した「iX2」はSACとして初のEV。
iX2 xDrive30 には、デュアルモーター全輪駆動と 64.8kWh のバッテリー パックが搭載され、313 馬力を発生し充電後の航続距離は 647kmほど。DC 急速充電は最大 130kW で動作し、約30分で8割まで充電できます。
チェンジ種別 | フルモデルチェンジ |
販売時期 | 2024年3月 |
製品ページ | https://www.bmw.co.jp/ja/topics/pre-order/ix2-x2-2024.html |
メルセデス AMG GT 63 S E performance(フルモデルチェンジ)
メルセデス・ベンツ日本は2024年1月24日、新型「メルセデス AMG GT 63 S E PERFORMANCE」を発売開始しました。
4.0L V8ツインターボエンジンに交流同期モーターと独自に開発した高性能バッテリー(HPB)、さらにAMGのパフォーマンス志向連続トルク可変配分四輪駆動システム「4MATIC+」を組み合わせた駆動システムが特徴。
走行モードは「Electric」「Comfort」「Sport」「Sport+」「RACE」「Slippery」「Individual」の7種類があり、好みや走り方に応じて選べます。
充電速度が速いのも魅力のうちの一つ。ハイパフォーマンスバッテリー容量は6.1kWhで、定格出力70kW、最高出力150kW(10秒間)を記録し、迅速な放電と充電が可能になりました。
12kmのEV走行距離が可能で、深夜早朝時の住宅街など音を響かせたくない時に役立ちます。
チェンジ種別 | フルモデルチェンジ |
販売時期 | 2024年1月24日 |
製品ページ | https://media.mercedes-benz.jp/%E3%83%A1%E3%83%AB%E3%82%BB%E3%83%87%E3%82%B9AMG-GT-63-S-E-PERFORMANCE%E3%82%92%E8%BF%BD%E5%8A%A0/ |
国産車
マツダ ロードスター(マイナーチェンジ)
マツダは2024年1月にマイナーチェンジしたロードスター。ロードスターとしては初めてマツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)とスマート・ブレーキ・サポート[後退時検知機能(SBS-RC)]を搭載。
また、マツダコネクトの進化など最新の先進安全技術やコネクティッド技術を駆使し、運転者の負荷と事故のリスク軽減を実現しました。
エクステリア、インテリア、パワートレイン、先進安全機能を強化・改善し、より快適な運転を体感できます。
チェンジ種別 | フルモデルチェンジ |
販売時期 | 2024年1月 |
製品ページ | https://www.mazda.co.jp/cars/roadster/ |
トヨタ ランドクルーザー250(フルモデルチェンジ)
トヨタの新型「ランドクルーザー250」が2024年4月18日より発売開始されました。今回発表された“250”シリーズはプラドの後継車の位置づけ。ガソリンとディーゼルの2つのラインナップは継続されます。
GA-Fプラットフォームを用いたオフローダーとしての基本性能の向上やランクルにふさわしいパワフルな走りと、環境性能を実現する多彩なパワートレインの設定、機能性を追求したパッケージなどが充実。
悪路走破性の指標となるホイールアーティキュレーションも向上しました。電動パワーステアリング(EPS)を採用し、ステアリングフィールの切れ味も抜群。
スイッチ操作でフロントスタビライザーの状態を切り替えできるSDM(Stabilizer with Disconnection Mechanism)をトヨタとして初採用し、オフロードの悪路走破性と乗り心地、オンロードでの操縦安定性の両立を可能にしました。
最新の予防安全パッケージ「トヨタセーフティーセンス」を全車に採用し、トップレベルの先進安全性能も搭載。
チェンジ種別 | フルモデルチェンジ |
販売時期 | 2024年前半 |
製品ページ | https://toyota.jp/info/landcruiserbrand/ |
レクサス 新型GX550(フルモデルチェンジ)
トヨタ「ランドクルーザープラド」をベースとする本格オフローダーのレクサスGXが2024年3月に発売されます。2002年に初代モデルが誕生した高級SUVで、今回の新型登場で3代目です。
パワートレインは3.5リッターV6ツインターボエンジン「V35A-FTS」を搭載。トランスミッションは従来の6速ATから10速化された「ダイレクトシフト10AT」に進化。燃費や加速、オフロード性能の向上が実現しました。
ディスプレイは14インチのインチタッチディスプレイを搭載。2列目シートはキャプテンシートかベンチシートを選択できます。
チェンジ種別 | フルモデルチェンジ |
販売時期 | 2024年秋 |
製品ページ | https://lexus.jp/models/gx/worldpremiere/ |
今回は「マイナーチェンジ」「フルモデルチェンジ」の違いについてお伝えしました。
それぞれにメリット・デメリットがあり、購入するタイミングの判断は何を重視するかによって変わってきます。
安定した品質を求めるならマイナーチェンジ、新鮮さや下取り価格を期待するならフルモデルチェンジがおすすめ。
情報をしっかり集め、自分の好みや使用状況に応じて後悔のないように選びましょう!