日光の人気パワースポット巡り – 栃木県(日光市)
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古代から修験道の霊場として信仰されてきた日光は、絶大なパワースポットの宝庫。今回は、日光のおすすめパワースポットを中心に紹介します。
日光の人気パワースポット巡り(栃木県日光市)
東京からアクセスしやすく、気軽にお出かけできる栃木県・日光は魅力的な観光名所が満載!特に、世界遺産に指定された神社仏閣が多く、豪華絢爛な建築や雄大な自然には圧倒されます。
古代から修験道の霊場として信仰されてきた日光は、絶大なパワースポットの宝庫。今回は、日光のおすすめパワースポットを中心に紹介していきます。
本宮神社(日光市山内)
まず、日光への入り口になる神橋(しんきょう)を渡ってすぐにあるのが、二荒山神社別宮の本宮神社。世界遺産「日光の社寺」の構成資産の1つで、二荒山神社発祥の地とされています。
本宮神社は日光を開山した勝道上人により創建されました。神仏習合時代は二荒山神社・滝尾神社とともに「日光三社権現」として崇敬され、神仏分離の後も「日光三社」として親しまれています。
ご祭神は味耜高彦根命(あじすきたかひこねのかみにみこと)で、鋤(すき)をご神体とする農業の神様です。
日光橋を渡って右へ進み、木々が生い茂る階段を登っていくと「開運の石鳥居」が現れます。
そして、勝道上人が笈(おい)をかけて休んだと伝えられる「笈掛石(おいかけいし)」。この石に触れると「笈」と「老い」をかけて若返りのご利益があると言われています。左足から鳥居をくぐり笈掛石に触れると運が開けるそうです。
観光客はまばらで、ひっそりと落ち着いた雰囲気が特徴。
施設名 | 本宮神社(二荒山神社別宮) |
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住所 | 栃木県日光市山内2383 |
HP | http://www.futarasan.jp/cgi-bin/imgsys/image_c.cgi?61 |
日光山輪王寺 開山堂(日光市山内)
本宮神社から北へ向かっていくと、左手に見えるのは日光山輪王寺の一部である開山堂。静かなたたずまいの開山堂は、日光山を開山した勝道上人とその弟子たちの墓所。東照宮から見て鬼門の北東に位置し、家康たちをしっかり見守っています。
鳥居や灯篭には苔が生え、ひっそりとした山奥の雰囲気とあいまって神秘的な雰囲気がただよっています。
香車堂ともよばれる「産の宮」には、大きな駒が多数奉納されています。香車は後戻りができず、前に進むしかないことから、妊婦が駒を借りて安産を祈願するようになりました。その駒を自宅に持ち帰って神棚にまつり、成就後は駒を返します。奉納されている多数の駒から、すでに多くの参拝客が訪れて祈願したことがうかがえます。
施設名 | 日光山輪王寺開山堂 |
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住所 | 栃木県日光市山内2300 |
HP | https://www.rinnoji.or.jp/ |
滝尾神社(日光市山内)
開山堂からさらに山道をいくと、二荒山神社の別宮の滝尾神社(たきのおじんじゃ)があります。
世界遺産である「日光二社一寺」とは別に、二荒山神社、滝尾神社、本宮神社は「日光三社」と呼ばれています。東照宮の裏側にありながら、それほど混雑していない知る人ぞ知るパワースポット。
参道の階段を登っていくと「運試しの鳥居」が見えてきます。この鳥居は真ん中に穴が開いています。小石を3つ、この穴に向かって投げ、石が穴をくぐれればラッキー。意外に難しいのでぜひチャレンジしてみてくださいね。
拝殿と本殿、唐門は重要文化財で、朱塗りの建築が山奥の緑の中で際立って美しいコンラストを描いています。
境内には「子種石」があり、石の周囲を右回りに回ると子宝と安産のご利益があります。そばにある石の山は、参拝客が残していった安産祈願と成就への感謝の気持ちのあらわれです。
境内には「滝尾三本杉」と呼ばれるご神木があり、たまった邪気を吸い取ってくれるという絶大なパワースポット。
「縁結びの笹」があり、恋愛運だけではなく仕事や交友関係などさまざまな良縁を結んでくれるとのこと。
境内には稲荷川の支流が流れていて、邪気を洗い流してくれる清々しい空気に包まれています。
すぐそばに駐車場がありますが、道が狭くてすれ違いが難しいため、健康維持を兼ねて歩いてみるのもよいでしょう。
施設名 | 滝尾神社(二荒山神社別宮) |
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住所 | 栃木県日光市山内 |
HP | http://www.futarasan.jp/cgi-bin/imgsys/image_c.cgi?60 |
本宮カフェ(日光市山内)
来た道を神橋方面へ戻っていくと、本宮神社のすぐ横に築300年の古民家を改装したおしゃれなカフェがあります。
二荒山神社が所有する建築を改造した本宮カフェには、神社の雰囲気が色濃く残っていて、カフェにいながら神聖な空気を味わえます。コーヒーや軽食だけではなく、ビールやワインなどのアルコールも楽しめる珍しいカフェ。
クラムチャウダーやあんみつ、ぜんざいなどの和スイーツが大人気です。
テラス席からは神橋と大谷川を一望でき、飲食しながらゆっくりと絶景を楽しめます。
店舗名 | 本宮カフェ |
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住所 | 栃木県日光市山内2384 |
HP | https://www.hongucafe.com/ |
日光山輪王寺(日光市山内)
日光山輪王寺は、世界遺産「二社一寺」の一つ。「二社一寺」とは、日光東照宮、日光二荒山神社、日光輪王寺を指します。
766年に下野国の勝道上人が日光山を開山し、輪王寺の元となる四本龍寺を建立しました。
見どころは、重要文化財の三仏堂。日光最大の木造建築で、全国でも珍しい天台密教形式の寺院です。平安時代に創建され、日光三社権現本地仏のご本尊が祀られています。
高さが7.5mにもなる三体の金色の仏像が並んでいる「三社権現本地仏」には圧倒されます。
明治の神仏分離令までは、日光二荒山神社や滝尾神社、本宮神社は日光山の一部とする考えかたが主流でした。
お守りで高い人気を集めているのが、防火や豊穣のご利益がある「鈴鳴龍守」。厄除けの鈴には「運気が逃げないように」と穴が開いていません。とても上品で涼やかな音色が大評判です。
施設名 | 日光山輪王寺 |
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住所 | 栃木県日光市山内2300 |
HP | https://www.rinnoji.or.jp/ |
日光東照宮(日光市山内)
日光を訪れるうえで外せないのが「日光東照宮」。日光山輪王寺、日光二荒山神社と合わせた国の史跡「二社一寺」に指定されています。
2代目将軍徳川秀忠公によって創建された、東照大権現徳川家康公をおまつりする神社です。また、1999年に「日光の社寺」として世界遺産に登録されました。
風水や陰陽道にこだわりぬき、運気の流れがよい場所につくられた日光東照宮は、全体が強力なパワースポット。男体山や女峰山から自然の強力な霊気が流れ、生命力アップや仕事運、勝負運にご利益があります。
杉の木が連なる参道を歩いていくと、一の鳥居が見えてきます。「東照大権現」の金色の文字が輝く一の鳥居は石鳥居とも呼ばれています。家康公が亡くなった翌年、筑前国藩主黒田長政が奉納しました。
まず目に入るのは、色あざやかな五重塔。酒井忠勝により創建され、重要文化財に指定されています。1815年に落雷により焼失しており、酒井忠進によって再建されました。巨大な心柱を鎖でつり上げる工法を用いており、耐震にすぐれた効果を発揮します。この「心柱制振」とよばれる耐震システムは、なんとスカイツリーにも採用されています。
「見ざる、言わざる、聞かざる」で知られている日光東照宮の三猿のある神厩舎(しんきゅうしゃ)も外せないスポット。重要文化財に指定されている三猿は「子どもを悪いことに染めず、素直な心のまま成長させよ」という願いが込められています。
次の見どころは、国宝に指定されている「陽明門」。東照宮でもメインスポットの1つで、国内でも類を見ないほどの豪華絢爛な建築物です。2013年から4年の歳月をかけた修復を終え、鮮やかに甦ったその姿は息をのむほどの美しさ。この陽明門には約24万枚もの金箔が使われていて、伝統的な技法を用いて再現されました。一日中見ていても飽きないことから「日暮の門」とも呼ばれています。陽明門に施された彫刻からは、江戸時代当時の文化が鮮明に伝わってきます。
また、陽明門でぜひとも見ておきたいのはグリ紋の逆さ柱。12本ある柱の中で柱の模様が1本だけ逆さになっています。「満つれば欠ける」ということわざから、わざと未完成の状態にして災いを避ける、魔除けの柱となっています。
奥宮への参道にある東廻廊には、三猿と並んで有名な国宝の「眠り猫」。左甚五郎が制作したと言われていますが、詳しいことは現在でも分かっていません。
牡丹の花の中にいる眠り猫の反対側には、竹林で遊ぶ雀の彫刻があります。この猫と雀の姿は、猫が眠っているおかげで、猫と雀が共存共栄できることを意味しています。
眠り猫にちなんだ御守りといえば、心願成就のご利益がある叶鈴御守。魔除けの鈴に牡丹の花に包まれて、日向ぼっこをしている眠り猫の姿がついています。鈴から眠り猫が取れてしまうと効果がなくなるそうです。
207段の階段を登っていくと、家康公が眠る霊廟・奥宮に到着します。この奥宮宝塔の横に立っている「叶杉(かなえすぎ)」は、樹齢600年のご神木で東照宮最大のパワースポット。家康公のパワーを宿したご神木に祈願すると願いが叶うと伝えられています。
ゆっくりと深呼吸をして神聖なパワーを取り込んでみましょう。
施設名 | 日光東照宮 |
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住所 | 栃木県日光市山内2301 |
HP | https://www.toshogu.jp/ |
日光二荒山神社(日光市山内)
東照宮から続く日光二荒山神社(にっこうふたらさんじんじゃ)への道は、「パワーストリート」と呼ばれ、強い気の通り道になっています。霊峰「男体山(二荒山)」をご神体として祀った自然のエネルギーに満ち溢れたパワースポット。
創建されてから1200年以上もの歴史があり、下野国一の宮である二荒山神社は世界遺産「日光二社一寺」の1つ。修験道の聖地として古くから信仰されています。
大己貴命(おおなむちのみこと)、田心姫命(たごりひめのみこと)、味耜高彦根命(あじすきたかひこねのみこと)の親子3柱の神さまをご祭神とし、縁結びと家内安全のご利益がある神社です。
拝殿に向かって右側に、寄り添うように立つ二本の杉がご神木「夫婦杉」。夫婦杉にお祈りすると、夫婦円満のご利益が期待できます。拝殿をはさんで反対側には3本の神木・親子杉があり、家内安全や一家繁栄など家族に関する願いごとが叶います。
別途料金が必要になる神苑には「二荒霊泉」があり、お水取りが可能。「知恵の水」「酒の泉」「若水」の3種類があり、眼病や若返りに効くそうです。
「酒の泉」は弘法大師・空海がこの水をくみ取り、日光の神々にお供えした水で酒をつくったところ、たいへんおいしかったことに由来します。
安産や縁結びのお守りが女性に大人気。特に「安産子種石御守」は、滝尾神社の霊石の欠片が入って多くの妊婦さんが授与を受けています。
施設名 | 日光二荒山神社 |
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住所 | 栃木県日光市山内2307 |
HP | http://www.futarasan.jp/ |
日光山大猷院(日光市山内)
二荒山神社のすぐ隣には、日光山輪王寺の大猷院(たいゆういん)があります。大猷院とは日光山輪王寺にある三代目将軍・徳川家光公をまつる霊廟。「大猷院」とは家光公の法号。「日光の社寺」の構成資産の一部として世界遺産にも登録されています。
大猷院のメインスポット・夜叉門はぜひとも見てほしいところ。牡丹の彫刻がたくさんあることから「牡丹門」とも呼ばれています。重要文化財に指定されている大猷院は金色と朱色が印象的。
夜叉門という名称は、四夜叉(阿跋摩羅・毘陀羅・烏摩勒伽・犍陀羅)が配置されていることからきています。四夜叉の中でも烏摩勒伽がもっている金色の弓矢は「破魔矢」の発祥と言われ、参拝客の注目を集めています。
施設名 | 日光山大猷院 |
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住所 | 栃木県日光市山内2300 |
HP | https://www.rinnoji.or.jp/temple/taiyuuin/ |
いろは坂の天狗(日光市中宮祠)
中禅寺湖に向かういろは坂の42番カーブ「し」の真上には、ひっそりと建つ不思議な天狗の像があります。
42番という数字が「死に」を連想させることから、交通安全を祈願して建立されたパワースポットです。いろは坂は駐停車が禁止なので、42カーブ直前にある剣ヶ峰駐車場に車を停めてください。この駐車場は展望台にもなっていて、中禅寺湖と壮大な山々や方等滝と般若滝が一望できる絶景スポットです。秋には美しい紅葉が楽しめます。
施設名 | いろは坂の天狗 |
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住所 | 栃木県日光市中宮祠 |
二荒山神社中宮祠(日光市中宮祠)
二荒山神社と男体山山頂にある奥宮の中間地点にある中宮祠。中禅寺湖のほとりにあり、神社の背景に雄大な男体山の姿が拝める絶景!縁結びや交通安全にご利益があります。
神楽殿のさい銭箱横に置かれた小槌を振ると金運がアップします。弁財天の脇には「男体龍水」という金運スポットがあり、このご神水でお金を洗うとお金に困らないそう。
宝物館には二荒山神社が所有する刀剣などが多数展示されています。
男体山への登山口にもなっていて、雄大な絶景と澄み切った空気の中で登れば、清らかな気持ちになれること間違いなし!シーズンによっては閉山しているので、出かける前にチェックしてくださいね。
施設名 | 二荒山神社中宮祠 |
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住所 | 栃木県日光市中宮祠2484 |
HP | https://www.rinnoji.or.jp/temple/taiyuuin/ |
魅力的なパワースポット満載の日光は寺社好きにはたまらないエリアです。今回紹介したスポット以外にもすてきな名所はたくさんあります。
ぜひとも実際に足を運び、日光をドライブしてみてください。歴史とロマンにあふれた新たな発見がきっとあるはずですよ!