大福寺（館山市船形）

南房総市の富浦インターチェンジから車で5分ほど走ると、切り立った崖の中で際立っている赤いお堂に驚きます。正式名称は「大福寺」といい、真言宗。智山派のお寺です。観音堂が崖にへばりつくようにそびえ立っていることから、通称「崖観音」と呼ばれています。

本堂の周囲にはソテツが茂っていて、南国の雰囲気を漂わせています。本堂にお参りしてから長い石段を登っていくと観音堂にたどり着き、中を見学できます。天井には色鮮やかな絵が描かれており、思わず息をのむほどの美しさです。

観音堂前から館山湾を一望できる絶景が出迎えてくれます。夕日のスポットとしてでも有名で、夕方に訪れる人もたくさんいます。

本堂前には20台ほど停められる無料駐車場があります。

北条海岸（館山市北条）

大福寺から車で8分ほどの、美しいサンセットで知られる北条海岸。海岸までの道はヤシの木が連なり、南国にきた気分が盛り上がります。

館山湾を臨む北条海岸は、波が静かで鏡のような海面であることから「鏡ヶ浦」という別名も。遠浅で広い砂浜があり、海水浴場として多くの人々に親しまれています。

あたり一面の景色が黄金に染まりながら、夕日が海に沈んでいく様子はまさしく絶景。特に、館山夕日桟橋からの眺めは格別で、「日本の夕陽百選」などにも選出された実績があります。

波が穏やかなので、ウィンドサーフィンやシーカヤック、水上バイクなどのマリンスポーツが盛ん。また、シーバスやヒラメ、クロダイなどの釣りを楽しむ人々も見られます。

夏には花火大会やフラメンコフェスティバルが開催され、県内外から訪れた多くの人々でにぎわいます。

特にすばらしいのが、富士山頂に太陽が重なる「ダイヤモンド富士」。この絶景が見られるチャンスは、毎年5月と7月の年に2回のみです。多くのカップルが訪れ、ロマンチックな思い出を残しています。

館山城・城山公園（館山市館山）

北条海岸から車で5分ほどの丘陵地に、かつて戦国時代に里見義頼が築いた居城・館山城があった城山公園があります。

城山公園には梅や桜にツツジ、ツバキといったさまざまな季節の花が咲き誇ります。特に桜のシーズンにはお花見スポットとして、多くの人々でにぎわいます。

城山公園の中腹には館山市立博物館があり、戦国武将・里見氏の10代にわたる歴史が紹介されています。海との関わりが深い安房国の城主として築いてきた足跡をたどれます。

山頂にいくと模擬天守があらわれ、内部は博物館の分館である「八犬伝博物館」。有名な「南総里見八犬伝」にまつわる貴重な各種資料が見られます。登場人物の人形や絵草紙、錦絵などが展示されています。天守閣の4階からは、市街地と館山湾を一望できる眺望が堪能できます。天気がよければ富士山が見えることも。

山頂まで坂道が続くので、小さなお子さま連れはたいへんかもしれません。体力のある動きたい盛りのお子さまにはイチ押しのスポットです。

漁師料理たてやま（館山市下真倉）

館山城から車で5分ほど行くと、「漁師料理たてやま」という食事処があります。全730席と関東最大級の規模。

メニューの数がとにかく多く、房総で獲れた新鮮な魚介を心ゆくまで堪能できます。

「活貝焼きバイキング」が看板メニューとなっていて、60分の時間制限でサザエやハマグリ、ホタテ貝、エビなどを思う存分味わえます。他にも、野菜やソーセージ、みそ汁といったバラエティーに富んだメニューがそろっています。食後にはアイスクリームや果物までデザートも選び放題で、小さなお子さまが好きなものもたくさん！

オープンテラスでは愛犬との食事ができます。ドッグランも併設されているので愛犬とのドライブにも最適。

ドッグランの隣で販売されている「嶽（だけ）きみソフト」をぜひ味わってください。青森県産のとうもろこしを使用した絶品で、自然なとうもろこしの甘みを感じられます。

無料で足湯が楽しめるのも大きな特徴の一つ。身も心も満足したら、足湯にゆったり浸かって疲れをいやすのもいいですね。

お店の目の前に広々とした駐車場があります。

木村ピーナッツ（館山市下真倉）

千葉の特産品といえば「ピーナッツ」をイメージするかたも多いのではないでしょうか。せっかくここまで足を延ばしたからには、おいしいピーナッツを味わいたいですよね。

「漁師料理たてやま」から車で3分いったところに、「木村ピーナッツ（直売店ピネキ）」は栽培から販売まですべてを手掛ける落花生専門店です。「ピネキ」とは、ハワイの言葉で「ピーナッツ」を意味するそう。千葉県内でも、ピーナッツの生産から販売まで一貫しておこなうお店はここだけ！

ここでは工程の途中でピーナッツに傷がついて風味を損なわないよう、徹底して手作業にこだわっています。

中でも「ピーナッツソフトクリーム」は特に人気があり、とんねるずも絶賛したほど。ピーナッツバターのような濃厚なピーナッツが味わえます。甘さは控えめで、甘いものが苦手な男性にもおすすめ。パフェには大きなハート型のウエハースがのっていて、SNS映え間違いなしです。

直売店ではピーナッツを使用したさまざまな加工品が販売されています。カラ付き落花生はもちろん、ピーナッツみそやピーナッツペースト、落花生おこしといったお菓子まで幅広く楽しめます。

駐車場には15台ほどとめられますが、週末や夏場は混雑する可能性があります。

洲埼灯台（館山市洲崎字大塚）

木村ピーナッツから車で約19分。館山市の先端に位置し、東京湾と太平洋の境目である洲埼灯台は、晴れていれば富士山や伊豆大島、三浦半島が望める絶景スポットです。大正8年に初点灯し、東京湾を出入りする船の安全を見守り続けています。

洲埼灯台は別名「マーガレット岬」とも呼ばれ、周辺には地元の方々の手によって植えられたマーガレットや菜の花が咲き乱れます。真冬でもキンセンカやストックなど、季節によってさまざまな花が楽しめます。

洲埼灯台に無料の駐車場はありません。徒歩5分の有料駐車場をご利用ください。

アロハガーデンたてやま（館山市藤原）

洲埼灯台から車で11分ほど海沿いを走ったところにあるアロハガーデンたてやまは、千葉県内最大級の熱帯・亜熱帯動植物園。道の駅「南房パラダイス」の隣にあり、買い物と観光が同時に楽しめます。

南国の楽園のような雰囲気が特徴で、温室ではハイビスカスやブーゲンビリアといった熱帯・亜熱帯特有の原色の花が咲き誇ります。パイナップルやドラゴンフルーツなども栽培され、ここで収穫されたフルーツを使用した商品を売店で購入できます。マカダミアナッツパンケーキが一押しです！

「アロハZoo」ではエサやり体験、ヒツジやヤギの散歩もできるので小さなお子さまにも大人気。絶大な人気者のカピバラも、時間限定で触れ合えます。天候や体調によっては中止になる可能性もあるので、お出かけの際は最新情報をチェックしてくださいね。

併設されたドッグランでは思う存分走り回れるので、日頃の運動不足の解消にはピッタリ。

土日祝日にはフラダンスショーが開催され、日本にいながら南国気分をじっくりと堪能できます。

安房神社（館山市大神宮）

アロハガーデンたてやまから車で約4分でいける安房神社。2670年以上も昔に創建された由緒ある安房国一の宮として、古くから信仰を集めています。安房には一の宮が二つあり、もう一つの洲崎神社とともに親しまれています。

房総半島の南端に近い安房神社にはたくさんの神様がまつられていて、さまざまなご利益を受けられます。特筆すべきは「イヤシロチ（弥盛地）」と呼ばれ、生命力がみなぎってくるといわれるパワースポットです。

数あるご利益のうちで有名なのが金運です。日本列島を龍の姿に見立てると、安房神社のある房総半島が「龍が玉をつかむ爪」にあたり、「つかんだ運を離さない」パワーをもらえるそう！

「上の宮」には夫婦の神様がまつられ、モノづくりや商売繁盛、学業向上のご利益があり、クリエイターなら是が非でも参拝したいスポットです。

「下の宮」には新しい縁を結ぶご利益があります。その向かいには樹齢500年ほどの立派な槙の木があり、ご神木として崇められています。近づいてみると神々しい生命力を感じ、体中にエネルギーがみなぎってくるのを実感できます。

3月下旬から4月中旬にかけて、参道の桜並木が見ごろを迎えるので必見です。満開の時期には思わずため息が出てしまうほどの絶景が広がります。混雑が予測されるので、渋滞情報などに気をつけながら出かけてみましょう。

駐車場の広さはたっぷりあり、車でのお出かけも安心です。

白浜野島崎公園（南房総市白浜町）

南房総市で絶対に外せないスポットといえば、野島崎公園です。安房神社から車で14分ほどいった房総半島の最南端にあり、日の出と日の入りを両方とも見られる貴重な絶景スポットです。

公園内には国の登録有形文化財に指定されている「野島埼灯台」があります。明治2年に初点灯した歴史の深い白亜の野島埼灯台は、長い年月の間この房総の地と太平洋を見守り続けてきました。八角形の古い洋式灯台で、全国で16しかない登れる灯台の一つ。展望台からの眺望は、視界の端から端まですべて太平洋という絶景に圧倒されるほど。地球が丸いことを実感できる珍しい体験です。

灯台の周辺にはハイキングコースがあり、眼前に迫る広大な海を見ながら散策できます。所要時間は30分程度で、岩礁や地層の独特な様子がうかがえる、ユニークな遊歩道となっています。激しい勾配はなく、お子さまや愛犬との散歩も満喫できます。潮風や波の音とともにゆったりと歩いていると、身も心もスッキリとリフレッシュできそうですね。

海産物のお店が多数あり、食事や買い物も楽しめます。

周辺には合計で200台停められる無料の駐車場があるので、ドライブコースにもふさわしいスポットです。

ローズマリー公園（南房総市白子）

野島崎公園から車で約20分、房総フラワーラインを北上すると「道の駅ローズマリー公園」が見えてきます。「南房総市の美味しさをあなたに伝えたい」がキャッチフレーズのローズマリー公園は、美味しい食と美しいガーデニングが両方とも楽しめます。

文豪シェイクスピアの生家をモチーフに建てられた洋風の建物は、以前は「シェイクスピア・カントリー・パーク」として使用されていました。現在は閉鎖されましたが、一部は資料館として見学できます。

併設する「シェイクスピア・シアター」は、中世のイギリスをイメージして作られ、予約すれば有料でどなたでも使用可能。見るだけなら無料で楽しめます。

ローズマリーガーデンでは、地中海沿岸に生息するローズマリーをはじめとする花や各種ハーブが育てられ、SNS映えするスポットとして大人気。

「はなまる市場」では地元で収穫された農産物や、地産品を使用した加工品などバラエティー豊かな商品がたくさん販売されています。中でも評判が高いのは、南房総名産のびわを使用した「びわロールケーキ」「びわムーンケーキ」。はなまる市場のオリジナル商品となり、お土産として高評価を獲得しています。

目を引くのは、さまざまな種類の醤油がある「房総乃醤油十六蔵」。千葉県はなんと醤油の生産量が日本一なのです！有名なキッコーマン醤油、ヤマサ醤油などに加えて、千葉県のご当地醤油が多数販売されています。にんにく醤油や雲丹醤油、海老醤油といった珍しい醤油も。

フードコートでは、ここでしか味わえないびわソフトクリームが特に人気。その他、みよし牛乳ソフトや季節限定のソフトクリームがおススメ。

公園内では犬と一緒に散歩ができるので、愛犬とのドライブに最適です。