【2025年 新車情報】おすすめの輸入車5選
輸入車に国産車にかかわらず、新型コロナの影響や半導体不足なのでしばらくは不安定だった新車販売。
しかし、2024年の下半期には少し落ち着いてきたように見えます。
メルセデス・ベンツやBMWといった確固たる人気のドイツ系ブランドに加え、近年ではボルボやルノーなどいわゆるイタフラ車やスカンジナビアンデザインの輸入車も人気を集めています。
その背景には、ドイツ以外の輸入車に対する「おしゃれだけれども壊れやすい」といったイメージが払拭されつつあることも、関係あると言えるでしょう。
今後、EVやSUV、各目カーの人気が高まれば2025年の輸入車・新車販売の成長も期待できます。
今回の記事では、2025年に販売されるおすすめの輸入車をご紹介していきます。
2025年、輸入車の新型車は電動化祭り!?
現在発表されている時点で、2025年に発売予定の輸入車に多く見られるのが、EV車やHV車などの電動車です。
輸入車は「発表」と「発売」が同時に行われることが多く、場合によっては発売前の情報がなかなか入ってきません。
それでも年末に向け各メーカーの動きが活発になってきました。
なかには、唸るようなエンジンサウンドが特徴的なポルシェのマカン(予約受注開始)や、マッチョなイメージの強いランドローバーにもEV車が登場する予定です。
そもそもなぜ電動車は増えたのか?
近年電動車が増えてきましたが、そもそもなぜ電動エンジンの車が増えたのでしょうか?
その背景には「環境政策」「技術革新」「政府の補助金」などがあります。
とくに、国連加盟国やその他各国でも広がる2035年に向けたゼロエミッションを目標とする動きは活発です。
EU | 2035年以降、ガソリン車やディーゼル車の新規販売を禁止 ※e-Fuelを使うエンジン車など一部のエンジン車は35年以降も販売可能 |
アメリカ | 2030年にEV車、PHV車、FCV車の新車販売目標が全体の50% |
イギリス | 2035年販売目標がEV車、FCV車100% |
中国 | 2025年にEV車、PHV車、FCV車の販売目標が20% 2035年にEV車、PHV車、FCV車の販売目標が50%、HEV車の販売目標が50% |
日本 | 2030年にEV車、PHV車の販売目標が20〜30%、FCV車は〜3%、HEV車は30〜40% 2035年に電動車(EV、PHV、FCV、HEV)の販売目標が100% |
上記のように多くの国や地域が2035年を目処に電動化100%を目指すと発表したため、メーカーもこぞって電動車の開発をおこなっています。
海外でもEV車専用メーカーのシェアがぐんぐん伸びてきました。そのため、充電インフラも急速に整備され利便性が高くなったのも電動車が増えている理由の1つでしょう。
方向転換しているメーカーも
先述では、2035年までにゼロエミッション車への完全移行の方針が掲げられたと話しましたが、最近になって各国ともその方針に少し修正が加えられました。
とくに厳しくEV車100%を掲げていたEUも、エンジン車の一部は2035年以降も販売可能と方向転換をしています。
そのため、フォルクスワーゲンやメルセデス・ベンツも販売予想を下方修正しました。
とはいえ、排ガスや燃費規制は厳しくなる一方なのでEV車が今後も増えることは確実かと思われます。
2025年おすすめの輸入車・新車5選
この章では、2025年に発売される輸入車を5台紹介します。すでに詳細が発表されている車種や、反対にまだまだ情報が出ておらずファンが首を長くして待っている車種もありますので気になる人はぜひ読んでみてくださいね。
フォルクスワーゲン I.D. BUZZ
2024年末にドイツや米国で発売予定であり、日本導入は2025年初頭を予定しているのが、フォルクスワーゲン I.D. BUZZ(EV車)です。
一見コンセプトモデルが紛れ込んでしまったかのように見えますが、デザインは1950年代に発売され、今も根強い人気を誇る「ワーゲンバス」のエッセンスが盛り込まれています。
短いオーバーハングや2トーンカラーで上下分割されたスタイルなどの特徴を受け継いでいます。
スタイリングはミニバン仕様となっており、Pro Sモデルは7人乗りの2列目ベンチシート、商用車として使用されているのも頷ける居住空間の広さを持っています。
航続距離はWLTCモードで372〜376km。
近年ファミリー層以外でもミニバン人気が高まっており、プジョーのリフター(シトロエン ベルランゴ)の成功を見ても、I.D. BUZZも日本で人気が出そうです。
ランドローバー レンジローバー・エレクトリック
ランドローバー初のEV車である「レンジローバー・エレクトリック」は、2025年に発表予定とされていますが、いまだ多くの情報が謎に包まれています。
「史上もっとも静かで洗練されたレンジローバーを作る」という目標を掲げ、今年の4月にはプロトタイプ車両が過酷な環境下での走行テストを続けているティザーを公開しました。
レンジローバー初採用のトラクションコントロールシステムを搭載し、EV車ならではのクイックな制御で凍結した路面やグリップの低い道路でパフォーマンスを発揮するそうです。
さらにレンジローバー ヴェラールEVの開発情報もぞくぞく上がってきており、ランドーローバー初のEV車であるエレクトリックの期待は高まるばかりです。
アウディ Q5
2025年にドイツを含む複数のヨーロッパ諸国より順次発売予定なのが、中型SUVとしてヨーロッパで人気のあるアウディ Q5です。
すでにA5に採用されている新プラットフォームPCCをベースとする初めてのSUVで、マイルドハイブリッドも搭載しています。
外観はモダンながらにスポーティで、現行のQ5より一層鋭い目つきになったヘッドライトがワイルドな印象を与えており、近代的ながらもアウディらしさのあるデザインです。
また、インテリアは近年の傾向に比べて物理スイッチなども多く直感的に理解しやすいインパネに、14.5インチのタッチディスプレイ標準装備されます。
今回の新型より全車に搭載されるパワーユニットは3つのバリエーションがあり、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、プラグインハイブリッドモデルが登場予定。
価格はQ5が5万2300ユーロ(約843万円)、SQ5は8万2900ユーロ(約1337万)で販売されます。
BMW 2シリーズ グランクーペ
2025年3月より市場に投入予定(日本発売時期未定)なのが、BMW 2シリーズ グランクーペです。
このモデルは、2022年にフルモデルチェンジされた2シリーズ クーペをベースとした4ドアクーペモデルです。
新しい2シリーズ グランクーペは、よりシャープで精かんな顔つきとなり、グリルのデザインなども変更されています。
また、ボディサイズは通常モデルより20mm長く、全高も25mm高くなっています。
インテリアは、最新のOSを搭載したディスプレイの設置によりインパネまわりの物理スイッチが大幅に減りました。コンソール部分もデザインが変更され、コックピットがかなりすっきりとした印象です。また、搭載するパワーユニットはガソリンとディーゼルの2種類です。
メルセデス・ベンツ CLA
日本での人気も高いのが2025年発売予定のメルセデス・ベンツ CLAです。
新しい電動車向けプラットフォームMMAをベースにした最初のモデルともあり、期待している人も多いことでしょう。
メルセデス・ベンツも期待を煽るように情報を継続的に出しています。
2024年の11月に公開されたCEO自らが解説する動画(以下参照)では、新型CLAはあらゆる最先端の技術を惜しみなく搭載した、もっともインテリジェントな車になると紹介しています。
また、パワーユニットはEVのほかにハイブリッドも用意されているようです。
2025年おすすめ輸入車のまとめ
2025年に発売される新車の輸入車を紹介しました。
来年(2025年)は、2035年までを目標とするゼロエミッション車(ZEV)移行まで10年という年になります。
そのために各国、各メーカー修正はありつつも着実に電動化への道を進んでいるようです。
一言で電動化と言ってしまうと「車がつまらなくなった」と言った印象を持つ人もいるかと思います。
ですが、じつは電動化にすることによって車の楽しさがさらに広まったようにも感じられませんでしょうか。
とくに今回紹介したI.D. BUZZは、エンスーな車としてもお馴染みのワーゲンバスをうまく現代化し、発売前からファンを楽しませているようです。
もしかしたら今後も、青春のあの車や、あの頃憧れていたかの車が電動化されカムバックする日も近いかもしれませんね。