価格が落ちないポルシェ、お得に乗れる718ケイマン

ポルシェ 718ケイマンの特徴

ポルシェと言えば一般的に高級車のイメージがありますが、ポルシェ 718ケイマンは ポルシェの中でも1,000万円を切るモデルをラインナップします。

2シーターのクーペモデルで、車両重量1,365kgと軽く、ライトウェイトながらポルシェらしいダイナミックな走りが楽しめます。

「718」とは、1957年に制作された伝説のポルシェとされる4気筒のミッドシップレーシングカー「718」に由来します。

718ケイマンには、300馬力を発生させる水平対向4気筒2.0Lターボエンジンと、718ケイマンSにはさらにパワフルな水平対向4気筒2.5Lターボエンジンを搭載しています。

初代と2代目ケイマンはすべて水平対向6気筒エンジンですが、718ケイマンGTS 4.0のみ水平対向6気筒エンジンを搭載しています。

税金負担が軽いポルシェ 718ケイマン

718ケイマンは、4気筒エンジンで排気量は2.0Lから選べることから、毎年納める自動車税の負担が軽いのが特徴です。
具体的な2代目ケイマンの自動車税は以下になります。

2代目ケイマンの排気量は、ケイマンで2.7L、ケイマンSで3.4L 、ケイマンGTSで3.8Lです。
自動車税は、ケイマンで51,000円、ケイマンSで58,000円、ケイマンGTSで66,500円です。

718ケイマンの排気量は、718ケイマンで2.0L、718ケイマンSで2.5L、718ケイマンGTS4.0で4.0Lです。
自動車税は、718ケイマンで39,500円（36,000円）、718ケイマンSで45,000円（43,500円）、718ケイマンGTS4.0で76,500円（75,500円）です。
なお、（）内の税額は、2019年10月以降の新規登録車の場合で、718ケイマンの多くで該当します。

また、自動車重量税はトヨタ アクアやホンダ フィットなどのコンパクトカーと車両重量区分は変わりません。

違いはエコカー減税の適用の有無だけ異なります。

ポルシェ 718ケイマンの中古車価格は安定

718ケイマンの中古車価格は、比較的維持費がかからない人気車種のため高値で安定しています。

新規登録から約5年（走行距離5万km未満の2.0Lモデル）の2019年式では、車両価格800万円前後、約3年の2021年式では、車両価格950万円前後です（2024年7月時点）。

2021年4月に販売されていた718ケイマンの新車価格は、718ケイマン 6MTで729万円、718ケイマンS 6MTで928万円です。

車両によっては新車価格を上回る中古車価格となっています。

718ケイマンはオプション装備が必須

718ケイマンを新車で購入する際にオプションなしで購入する人は少なく、必ずと言っていいほどオプションを選択します。

エアコンがマニュアルエアコンのため、2ゾーンオートエアコンの選択は必須です。
フル電動スポーツシートやレザーシートも多くの方が選択します。
アルミホイールはノーマル18インチのため20インチがオプションになります。
クルーズコントロール、アダプティブクルーズもオプションです。

ポルシェで人気の「スポーツクロノパッケージ」も人気のアイテムです。

国産車では標準装備されている装備も、718ケイマンではオプションである装備が多く、好みに応じてオプションを装備することで、価格は1,000万円ほどに積み上がります。

718ケイマンの買取相場

718ケイマンの買取相場は、5年で5万km未満で乗った場合は650万円～700万円で、ボディカーラーやクルマの状態によって買取価格は前後します。

仮にオプション込新車価格1,000万円で購入して、5年後680万円で売却した場合、ポルシェ 718ケイマンの新車に5年間320万円で乗れたことになります。

長期ローンの選択もアリ

718ケイマンを現金一括で購入することにより、金利がかからず一番安く購入できます。
ローンを利用する場合、7年～10年の長期ローンもおすすめです。

例えばローン元金1,000万円、支払期間10年、適用金利2.35%の場合、月々93,589円です。
718ケイマンを5年、2回目の車検で手放す場合、5年間の支払額は約560万円です。
仮に680万円で売却した場合、ローン残金よりも大きくなるため150万円以上手元に現金が戻ってきます。

再び1,000万円で新車を購入する場合、150万円を頭金に入れることが可能なため、ローン元金は850万円になり、毎月の支払額が軽くなります。

買取価格が落ちない718ケイマンだからこそ可能な、お得に新車のポルシェ 718ケイマンに乗れるウソのようなホントの例です。

ポルシェスケジュールドメンテナンスプランがおすすめ

ポルシェ スケジュールド メンテナンスプラン（PSMP）は、定期点検と部品交換がセットになった特別プランです。
新車購入から3年間、または5年間の法定点検、車検整備、オイル交換、ブレーキオイル交換など含まれたオールインワンのパッケージです。

718ケイマンの場合、5年プランで57.2万円でお得なパッケージがあり、新車ローンに組み込むことも可能です。
メーカー保証との組合わせで、5年間メンテナンス費用を心配することなく乗ることが可能です。

売却時に有利なPSMP

新車時からポルシェ スケジュールド メンテナンスプランに加入し、ディーラーメンテナンスされた718ケイマンは売却時に高値で売却しやすくなります。

しっかりメンテナンスされていることで、故障のリスクが低い、ディーラーメンテナンスの安心感も加わり、中古車として販売しやすいためです。

中古の718ケイマンはPDKの状態を確認しよう

718ケイマンには、6MTと7速PDKのトランスミッションが用意されます。

PDK（ポルシェ・ドッペルクップルング）は、構造はマニュアル車と同等で、偶数と奇数のギアにそれぞれクラッチを備えるデュアルクラッチ搭載の自動変速トランスミッションです。

3速で走行中2速と4速、どちらも準備完了しているため瞬時に変速が可能です。
ドライバーによるクラッチ操作が不要なため、手軽にスポーツドライブが可能で、AT限定免許でも乗れる魅力があります。

718ケイマンの中古車を購入する際に注意したいのがPDKの状態です。
PDKは半クラッチを多用するストップ＆ゴーに弱く、日本国内の道路事情に合わないケースが多いため故障のリスクが高まります。

「ギアコントロールセンサー不良」「オイルポンプギア破損」が多く、ポルシェセンターではアッセンブリー交換になり、修理費用は高額になります。

故障を防ぐためには、PDKのトランスミッションオイルの温度を上げない走行（ストップ＆ゴーの少ない走行）と早めのPDKオイル交換が大切です。

メーカー推奨は12年ごとまたは18万kmですが、あくまでも本国ドイツでの推奨であり、日本国内では、10年または5万kmでの交換がおすすめです。
高速走行メインの場合、10万kmごとの交換でも問題ないでしょう。

不安な場合は6MTを狙おう

PDKに不安を感じる場合や、より操る楽しさを味わいたいなら6MTを狙いましょう。

6MTとPDKの価格差はなく、相場より安く販売している718ケイマンのPDKは何かしらの不安を抱えていると疑っても良いでしょう。

メンテナンス履歴の明確な中古車を選ぼう

新車価格は高価なため、中古車を狙いたい場合は、ポルシェセンターでのメンテナンス歴のある718ケイマンがおすすめです。

メンテナンス履歴がしっかりしていれば、次の消耗品交換タイミングなどわかりやすくなります。
また、思わぬトラブルのリスクも低く、メンテナンス履歴がわからない718ケイマンよりも安心して乗れます。