まず、以下が基準の査定ポイントになります。

①年式

一般的にはやはり年式の新しいものの方が買取額が高くなります。ですので、少しでも高く売りたい場合は年式をまたぐ年末までに売却した方が良いでしょう。

②色

人気の色は買取額が高くなります。
日本車ですとやはり白・黒が安定して人気ですが、外車・輸入車の場合はそうとも限りません。メーカーごとのイメージカラーや人気カラーがあるので、それによって金額も変わってきます。

③グレード

グレードの高い車はもともとの販売価格が高額なので買取価格も高くなりますが、市場の需要と供給のバランスによってリセールバリュー（残価率）は変わってきます。

④プロから見て内外ともにキレイか

車外については傷やへこみのチェックはもちろんのこと、修復歴についても査定ポイントになります。
車内はトリム全体の傷や汚れをチェックします。喫煙車やペット同乗車の場合はシートについた色やにおい、毛が残っていたりすると査定が下がってしまうことがあります。

⑤内外のカラーコンビネーション

人気のボディーカラーは当然査定額が上がりますが、車内のシートや内張りなどのトリムカラーの色やバランスも査定ポイントになります。
一般的にオーソドックスなグレーやベージュが高くなる傾向があり、派手な色や柄は低めになることが多いです。

⑥人気車種

当然人気車種は査定額が上がります。人気車種はその時の流行りに左右されますが、今はSUV車が人気ですね。安定して査定額が高いSUVとしてはメルセデス・ベンツのGクラスやメルセデスAMGのGクラス、ジープラングラーのアンリミテッドなどです。
あと常に人気があるのはポルシェの911です。

⑦オプション装備

オプションの種類によって査定額が変わってきます。オプションには大きく分けて「メーカーオプション」「ディーラーオプション」「社外オプション」があり、一番高額査定がつきやすいのはメーカーオプション（基本的に納車後に追加できない）です。
一般的に社外オプションは査定アップに繋がりにくく、逆に下がってしまうこともあります。

⑧ホイール・インチアップ

ホイールをカスタムしている車は多くありますが、基本的には純正ホイールである方がよいです。
ただし、インチアップは人気のカスタムなので、純正オプションのホイールであれば査定額が高くなる可能性があります。また有名メーカーのインチアップホイールについても高くなる可能性があります。
しかし、あまり知られていないメーカーであったり極端に大きなホイールは逆に査定額が下がってしまう可能性もあるので、もしホイールを変更する場合でも純正のホイールは取っておいた方がよいです。

⑨エアロ

メーカーの純正オプションのフルエアロ装備は高くなる傾向があります。
ただし、あまり奇抜なエアロをつけている場合は逆に査定額が下がる傾向があります。
特に一部だけエアロが取り付けられている状態はバランスも悪く、場合によっては「事故によって取り外されたのではないか？」と疑われてしまう可能性もあるので注意しましょう。

ポルシェは安定して高い買取額となっています。
ほかはその時の流行りよって順位は多少変わりますが、メルセデス・ベンツ、BMW、アウディ、フォルクスワーゲンなどドイツ車は高い傾向があります。

服でいうエルメスやシャネルのハイブランドの流行りみたいに、人気メーカーや車種には一定の周期が多少あるみたいです。

近年買取額が高いのは、先ほどの査定が上がるポイントの「人気車種」でも申し上げましたが、SUVが人気でリセールバリューが高くなっています。

買取額のベースとなる金額はオークションデータに基づいて作られます。

「中古車販売店は自社で販売をするから買取額が高い」などの営業トークを耳にすることもあるか思いますが、売り値もオークションデーターが基準になるので必ずしもではありません。

僕のこれまでの買取業界での経験上では、オークション市場は6～10月または2～3月くらいがよく動いていますね。やはり動きがある時期の方が買取額は上がる傾向にあります。
ただ、近年は為替の動き等でもかなり変わる気がします。自動車も立派な投資になりつつあるみたいです。

まずは、ぱっと見の内外のキレイさです。次は外販の交換歴や板金歴、その次にボディの骨格周辺のダメージについてチェックをしています。

査定は方程式みたいなもので、例えば右フロントドアを板金もしくは交換している場合は、その先のボディの骨格まて衝撃が波及していないか等をチェックします。
どんな障害物に何kmくらいの速度でどういう角度で車をぶつけたのか、それともこすったのかをチェックしながら査定を行います。

ぱっと見の外観はキレイで修復歴がなさそうに見えても、プロの査定員はダメージがあり得るところを熟知しています。
事故の大小にかかわらず、査定時にお伝えいただけるとチェックもスムーズに進むと思います。

また、査定前に外装の傷やへこみなどを修理に出される方もいらっしゃいますが、なるべく修復はしないでください。
大きな傷は減額される査定額より修理代金の方が高くなるケースが多く、また技術が不十分な業者に依頼すると補修レベルによってはマイナス査定になりかねません。
特に自力での修理は却って傷を大きくしてしまう可能性もあるので、修理はしないでそのまま査定依頼に出された方がよいです。

ガソリンは多少は入っている状態が良いです。まったくの空の状態だと引き取り時のレッカー、または給油の手間分の費用が買取額から差し引かれる可能性もあります。
逆に満タンに入っていても査定額が上がるということはありません。

あまり乗ってない車の場合は、査定前に一度洗車やルームクリーニングはしておくと良いと思います。また、洗車前に1キロくらい乗ってエアコンや電装部品などの作動チェックもしておくといいですね！

普段はあまり乗らない車であっても、定期的にエンジンをかけたり洗車をした方がいいですね。
できれば洗車をするタイミングで自分で運転をして、その時にどこか違和感や不具合がないかをセルフチェックをしてください。

不具合を見つけたら、放置せずできるだけ早めに修理をしましょう。不具合を放置しておくと、ほかの箇所にも影響がでる場合もあります。